ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

弱った夫。

2010-09-17 | 

先日 近所でフリマに参加した。

引越しを控えているので 不要な物をとにかく減らさねばならないのだ。

まだ使えるものを捨てるのは 思い切りが必要だ。

使ってくれる人がいるなら 譲ったほうが良い。

 

その数日前から「ま」さんは体調が悪かった。

咳と鼻水に悩まされていた。

前日は 寝ている私の横で遅くまで仕事をしていた。

 

で、

当日、ビカビカの炎天下で出店することになった。

そして

思いの外 どうにもなりそうもない物たちが順調に 早い段階ではけてしまったので

追加の品物を 私が家に取りに帰った。

あれこれ見繕って会場に戻ると

「ま」さんはすっかり 抜け殻になっていた。

 

こうもり傘に隠れ 尋常でない気配を周囲にばら撒いていた。

睡眠不足で風邪の肉体に 真夏日の日光直撃がこたえたらしい。

 

 

 なんてゆーか、こっちも 魂消た。

 あんな悲しみをそそる姿の夫は 見たことが無かった。