ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

夫の入院 手術の日。

2011-12-24 | 

「ま」さんが一週間入院して 扁桃腺を切り取った。

 

入院の前の晩 楽し気に遠足にでも行くような雰囲気で荷造りをしている夫は

身体にメスを入れるってことがどういうことか いかにもわかっていないようだった。

 

手術は初めてだったようで それはそれで仕方あるまい。

 

で、

当日の朝 ありがちにも私は寝坊し

病院に着いたら 手術はとっくに始まっていた。

どうしてこうなるのか判らないけど 大事な場面でよく寝坊する。

タイマーとか 早寝とか 睡眠時間がどうこうとか 対策を練ってもそうなったりする。

申し訳ないことです。

 

不甲斐ない嫁は独り気まずく 手術室前で待機。

 

そして

『本人は見たくないと言ってましたので』ということで 

執刀医(たぶん)に見せられたのは瓶詰めされた扁桃腺

ピンク色でぶよぶよしていた。

見せられても 通常のとの違いが判らないのでなんとも言いようがない。

 

 

ストレッチャーに寝かされて出てきた夫は 意識朦朧で弱りきった姿であった。

全身麻酔だったのでそういうものらしい。

 

病室に戻り 

たくさんの看護婦さんの手でストレッチャーからベットに移動。

大きな身体でも人数がいればどうにでもなるんだなぁと妙に納得。

てか、プロだもんなぁ。

 

それからが大変だった。

とってものどが渇くようで 『水、水・・・』とうわごと。

『腰が痛い』『寒い』『辛い』『汗かいた』と訴える。

吸入マスクが不快らしく 手で外そうとする。

出血。

他にもなんかあった気がするけど 思い出せない。

 

 

夫の世話をしながら(不甲斐ない嫁のする世話だからたいしたレベルでないことはお察しの通り)

「こうやって夫婦になってくんだなぁ・・・」と

<健やかなるときも、病めるときも・・・>って文句をかみしめた。

 

 

後から本人は『麻酔がとけた3時間は地獄だった』と表現した。

『軽く考え過ぎていた』と反省もしていた。

でも 具体的な記憶は 全く無いらしい。