ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

『このザワザワするやつ。』

2012-05-22 | 

「ま」さんは中年男性なので 耳毛が生える。

 

我が家においては (私と「ま」さんしかいないけど)

100%の確率で成人男子の耳に毛が生えているので そういうことにしておく。

 

職場や電車で ひそかに観察しているが

耳毛がぼーぼーの男性はそれほど多くない。

それほど多くはないが それなりの確率で存在している。

 

あきらかに放置している方には きっと 主義や主張があるのだろう。

もちろん個人の自由は尊重するべきだし 

個人的には 正直 他人の耳毛なんてどうでもいい。

ツルツルだろうがジャングルだろうが 

<身だしなみチェックリスト>に 耳の毛を加える必要は無いと思っている(加えても別に構いはしないけど)。

 

でも、

「ま」さんにとっては 耳毛は他人事ではない。

忌まわしく 忌々しく 忌々々々々しく 忌々々々々々々々々しく

意趣遺恨 不倶戴天の敵であり

根こそぎ絶対駆除の対象なのである。

 

だから、

抜く。

 

録画した『ロー&オーダー』を見ながら、

J:COMマガジンの番組表をチェックしながら、

メールチェックしながら、

鏡は使わず、熟練した職人のように 指先と耳の感覚を頼りに

毛抜きを使って 抜き続ける。

抜いた毛をティッシュペーパーにこねりつけ ひたすらに抜く。

 

どうしても自分では抜けないものがあった時だけ 私に声をかける。

『このザワザワするやつ。』と指差す先には

まだ毛穴から頭が出きっていない<黒い点>、生長しきってない耳毛のモトがあるだけの場合も多い。

 

 

「まだ毛先が皮膚の下だよ・・・」と言うと

『でも、絶対アルの。ザワザワするもん。抜いて』と譲らない。

 

『抜いて』と言われても 頭が出てない毛なんか 毛抜きで抜けるわけがない。

ほじくり返してでも抜けというのか? 炎症起こすぞ…

最近は従順なふりをして 付近の産毛を抜いて誤魔化したりしてる。  (あ、ばれちゃった)

 

一通り納得すると 「ま」さんはティッシュペーパーに散らばる <成果>に 満足する。

 

でも、

『毎日抜いても 無限に生えてくる』らしい。

 

 

満員の通勤電車で 至近距離の他人の耳を観察しながら

「みんな大変なんだろうなぁ。」とか こっそり感心してます。