「ま」さんは中年男性なので 耳毛が生える。
我が家においては (私と「ま」さんしかいないけど)
100%の確率で成人男子の耳に毛が生えているので そういうことにしておく。
職場や電車で ひそかに観察しているが
耳毛がぼーぼーの男性はそれほど多くない。
それほど多くはないが それなりの確率で存在している。
あきらかに放置している方には きっと 主義や主張があるのだろう。
もちろん個人の自由は尊重するべきだし
個人的には 正直 他人の耳毛なんてどうでもいい。
ツルツルだろうがジャングルだろうが
<身だしなみチェックリスト>に 耳の毛を加える必要は無いと思っている(加えても別に構いはしないけど)。
でも、
「ま」さんにとっては 耳毛は他人事ではない。
忌まわしく 忌々しく 忌々々々々しく 忌々々々々々々々々しく
意趣遺恨 不倶戴天の敵であり
根こそぎ絶対駆除の対象なのである。
だから、
抜く。
録画した『ロー&オーダー』を見ながら、
J:COMマガジンの番組表をチェックしながら、
メールチェックしながら、
鏡は使わず、熟練した職人のように 指先と耳の感覚を頼りに
毛抜きを使って 抜き続ける。
抜いた毛をティッシュペーパーにこねりつけ ひたすらに抜く。
どうしても自分では抜けないものがあった時だけ 私に声をかける。
『このザワザワするやつ。』と指差す先には
まだ毛穴から頭が出きっていない<黒い点>、生長しきってない耳毛のモトがあるだけの場合も多い。
「まだ毛先が皮膚の下だよ・・・」と言うと
『でも、絶対アルの。ザワザワするもん。抜いて』と譲らない。
『抜いて』と言われても 頭が出てない毛なんか 毛抜きで抜けるわけがない。
ほじくり返してでも抜けというのか? 炎症起こすぞ…
最近は従順なふりをして 付近の産毛を抜いて誤魔化したりしてる。 (あ、ばれちゃった)
一通り納得すると 「ま」さんはティッシュペーパーに散らばる <成果>に 満足する。
でも、
『毎日抜いても 無限に生えてくる』らしい。
満員の通勤電車で 至近距離の他人の耳を観察しながら
「みんな大変なんだろうなぁ。」とか こっそり感心してます。