ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

こないだの雪の日。

2014-02-11 | 

大雪の日、私たちは自宅にこもっていたのだが、

「ま」さんはココロの底に眠っていた少年が目を覚ましたらしい。

『大福が食べたい!』を口実に

吹雪の中に出掛けたいと言い出した。

 

ふだんなら もしかしたら 私も乗っかってたかもしれないが

「ま」さんがインフルエンザとぎっくり背中で苦しんでた直後だけに ためらいがあった。

なんでかはよくわかんないけど そういうのって 続くじゃん。

吹雪かれて 冷えて 大風邪ひいた、とか

つるんと滑って 骨折った、とか 

滑ってきた車に轢かれた、とか

そんなんは やっぱり嫌だ。

自分がなるのも なった夫を心配するのも できれば避けたい。

 

ただ、正面切ってそう訴えても 夫が納得しないことは判っていた。

そんなことを言われたら 『それでも行きたいんや!大雪が待ってるんだ!』という気持ちになるのに違いない。

 

私が取れる作戦は ただ一つ。

「寒いから、やだ。」

寒さを憎む通常の姿勢を貫いた。

 

「ま」さんは 1時間おきぐらいに窓の外を見て

『ひゃっほ~~~!!すごいよ~~まっしろだよ~~』とはしゃいでみせる。

『大福が食べたいな~~~』と 表向きの理由づけも欠かさない。

 

何を言われようが 鋼鉄の意思で 私は 渋り勝った。

 

でも、今は やっぱ あんとき 冒険に出掛けるのも楽しかったかもなぁ・・・・と ちょっと思ったりもしてます。