ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

おぢさま。

2014-09-07 | 

ある土曜日の朝、

私にはお友達と出掛ける用事が 「ま」さんにも<大事な約束>があって それぞれ身支度を整えていた。

八時半ころに一緒に家を出て それぞれの行く先に向かう予定だった。

 

あわただしい中 トイレにいた「ま」さんが戸惑って発した言葉。

 

なんですとぉ?

 

出てきた「ま」さんの穿いてるパンツは お尻の下の方が真っ赤になっていた。

 

 

いや、そんなレベルじゃないだろ!これは!!

内腿に 血ぃ垂れてますけど!!!!!

 

「ま」さんのパンツをずりおろして 出血元を探した。

お尻の穴のあたりが なんかよくわからんが ぬるぬるべっちょになっちょる!!!

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!

 

『引っ掻いちゃったのかなぁ・・・・・・』

だから違うって!!

中から血があふれてきてんのよ!!コレ!!!

 

パンツを脱がせて 付着した血を見せた。

仰天する「ま」さん。

『でも 全然痛くないよ・・・』

 

床に ポタポタ 鮮血が・・・・

ノーパンの「ま」さんが歩行するたびに 増えていく赤い点。

タダゴトではない。

 

こういうときに 女である私は 決定的な対処法を知っている。

≪多い日も安心≫な、アレを出動させるしかない。

できるだけフィットしてるパンツを選び 「ま」さんに穿かせ 位置を探る。

『ごわごわする・・・・』

文句を言うな。

 

わからないことは専門家に見てもらうしかない。病院だ。

私は土曜日も診察可能な肛門科をネットで探した。

 

***クリニック・・・近い  でも女性専門っぽい・・・でも、緊急だったら診てくれるはず・・・

◎◎◎医院・・・まぁ近い 駅の向こうなので通院することになったら厄介な距離・・・

「ま」さんは◎◎◎医院を選んだ。

女性専門を避けた。予想通りだ。

 

◎◎◎医院に電話して営業を確認。

再び

『ごわごわする・・・・』

文句を言うな。

 

一緒に出掛ける予定だった友達には事情を伝え謝罪した。

万一に備えて替えのズボンとパンツを携え 

ごわごわのお尻が気になってる「ま」さんとタクシーで病院に向かう。

自分で言うのもなんだけど 無駄が無い動きだった。

たぶん 急病の子供を病院に連れてくお母さんはこんな感じなんだろうと思う。

 

 

診察の結果、

<切れた> ・・・らしい。

先生が診たときには出血は止まってたようで でも内視鏡を入れると傷つけちゃうかもしれないからそれは次回に持ち越して

血液検査をして

とりあえずの注入薬と飲み薬諸々が処方された。

私は「ま」さんに≪ポタポタ王痔≫とあだ名を付けた。

 

 

私が病院を検索し始めたあたりから 「ま」さんは<大事な約束>がらみで ずっとメールのやり取りを続けていた。

 

どうしても行かなきゃならないらしい。

4人揃わないと始められないのだ。みんなが「ま」さんの到着を待っている。

「ま」さんは自分のお尻の今後よりも 何分で現場に到着するかが気になるようだった。

笑顔で雀荘に向かっていった。

念のための≪ナイト用≫をかばんに忍ばせて。