一昨夜、「ま」さんは夢を見たらしい。
どこかの地方都市で「ち」が イベントの準備をしている。
仕切り屋の「ま」さんは 「ち」に
ああしろ、こうしろ、そうじゃない、どーのこーの、と 指示を出している。
すると 「ま」さんの前に 亡くなったお母さんが現われ
母 『あの子はちゃんとやってるんだから 文句ばっかり言っちょるな。』と たしなめた。
それでも 「ち」の働きぶりに満足がいかず 指示を出し続けようとする「ま」さんに お母さんは言う。
母 『あんた 自分の手を見てみぃ。』
「ま」さんの指先は 半分透けて 消えかかってる。
そこで初めて、自分の状況に思い当たる。
母 『あの子は一人で準備できるから。安心しなさい。』
「ち」は 事故で死んじゃった夫の お葬式の準備をしているのであった。
『シックスセンスばりの脚本だったよぉ・・・』と何故か満足気な「ま」さんの横で
私は号泣した。
「ま」さんを失う恐怖に 体が震えて 涙が止まらなかった。
「ま」さんのお母さんに ≪「ま」さんを連れていかないでください≫と 強く強くお願いした。
あと50年は 私たちを二人セットにしておいてください。
まだ 二人でしなきゃいけないことが たくさんたくさんあるんです…。
私を一人にしないでください。
それから
「ま」さんは最近肥大化している自分の腹をさすり
『長生きしなきゃならんなぁ。。。。』と 感慨深気にうなずくのであった。
これを書きながら また泣いてしまった。
しかし、
≪「ま」さん、死なないで≫ と泣きながら
生命保険にがっちり入っておいて、とか
まだ「ま」さんの親戚に会ったこともないのに喪主なんでできないから面通しをしておいてくれないと困る、だとか
結婚指輪ももらってないし、ウエディングドレスも着てないし、海外旅行にも行ってないし、
子供も産んでないし、孫だって当然いないし、
第一 また結婚相手をさがさせる気か?
一緒の墓に入りたかったら 私より長生きしやがれ、
・・・・とか そんなことばっかり言ってる 妻って どうなんだろ?
パンツでうろうろするし、
寝ている間にパンツを脱ぐし、
イライラして怒鳴るし、
全くもってわたしはヒドイ男です。