むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

今年最後の塗装かな・・・・?

2008-12-07 23:00:01 | 工場長の独り言

この週末は 寒くはあれど 土日とも雲ひとつない良い天気に恵まれました。

そんな天気に誘われて・・・・という訳ではありませんが 久しぶりに塗装作業なんぞやってみる事にしました。

塗装作業といっても 今回はそんなに手間のかかるものじゃなく・・・・パンタグラフの塗装をしました。

パンタグラフならマスキングの手間も無いし、第一モノトーンの単色塗装だけなので なかば「やっつけ」仕事のようなもののはずでしたが・・・・

2週間ほど前、普段利用している模型屋のホームページを見ていたら 通販で獲得したポイントがかなりの金額になっている事に気付きました。 「そうだ! ポイントで部品でも買っておこう!」という事になり、パンタグラフのみ 一気に40個を購入・・・(当然ながら全額ポイント利用なので 出金の痛みはありません)・・・・当工場に届いたのが 先週の水曜日。 いつもの場合なら このまま部品倉庫?に収納されて そのまま放置されてしまうのですが、今回は たまたま工作中の別部品の塗装待ちと重なったので 直ぐに塗装工程入りとなりました。

当鉄道の標準仕様として パンタグラフには塗装を施す事にしています。模型車両というのは その大きさのせいもありますが、一般に上から眺める機会が多く、当然ながらパンタグラフ等は非常に目立つアクセサリーなのです。

言い換えれば 屋上部分を中心に細部の色入れ等をしてやると 車体周りの工作に拘らなくても なぜか格好良く見えるようになります。 この辺りの事は 女性のメイクアップと同じ事が言えるでしょう・・・・・・・本当か?

一般にNゲージ車両の場合、パンタグラフは樹脂成型部品と金属部品とで構成されています。基台部分と集電シュー部分がジュラコン成型品、四辺を構成するアーム部分は金属部品・・・・という構造のものです。

当工場ではプラ用塗料を常用しているので これら部品にはそのままでは塗装出来ません。 そのまま塗装してしまうと 塗料の乾燥後、塗膜が剥がれてしまいます。 その対策として まずは初めにプライマーを吹き付けておきます。 当工場で使用しているのは 大阪はマッハ模型というところで出しているプライマー・・・・これは非常に食い付きが良いものでお薦め品です。よって車両を粗雑に扱っている当鉄道においても塗装の剥がれは殆どありません。

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そんな訳で まずは塗装の下準備・・・・

まず始めに 塗装したいパンタグラフを集めます・・・・今回は 以前より入線していた車両群の中で 未だパンタ未塗装だったものも一緒に塗り上げてしまうことにしました・・・・・車両台帳を見てみると 233系、東武100系スペーシア・・・さらには先日入線したばかりの209系電車などがある事が判りました。

車体からパンタを外し、形式毎に小箱に分別しておきます。

次に・・・パンタグラフは非常に小さい部品ですので そのまま手に持って塗装する訳にはいきません。というよりも 今回新規に購入したパンタグラフは40個・・・・それに加えて車両から外したパンタが20個弱・・・計60個近いパンタグラフを一気に塗装するために それなりの治具を用意します。

それは・・・・ズバリ 「割り箸」です。

割り箸を割ってから、一本一本に両面テープを貼っていき、剥離紙を剥がしたところにパンタグラフを置いていきます・・・・こうすることで 一気に塗り上げる事が出来るのです。 最近では100円ショップで幅の狭い両面テープや割り箸が安価で買えるので結構重宝しています。 特に最近の両面テープには 紙タイプのものとフィルムタイプのものがあって、今回のような塗装作業にはフィルムタイプのものが便利です。

※これは塗装後に 割り箸から両面テープを剥がす際、紙製のものでは極めて剥がしにくい(塗料の溶剤でテープの粘着剤が溶け出してしまう事によるものか?・・・・フィルム製のテープだと 塗装後も綺麗に剥がす事が出来ますし、当然ながら割り箸自体も再利用が可能になります・・・・結構エコでしょ!?)

割り箸上にパンタグラフを貼り付けて・・・大体1本に10個は載るかな・・・? 定着している事が確認出来れば そのまま塗装工程に入ります。 まずはプライマーをプシュ~っと満遍なく吹き付けて、そのまま乾燥・・・・。

約30分後・・・・プライマーが乾いているのを確認した後、本来の塗料を吹き付けます。 今回はグレーとシルバーの2色を使い分けました・・・・そしてさらに待つこと30分・・・パンタグラフの吹き付け塗装は終了となります。

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吹き付け塗装さえ終わってしまえば あとは平日の夜間工作でも何とかなる工程ですので一安心。

パンタグラフとは言えども これから先は搭載する各車両ごとに味付け?が異なります。

実車写真を参考に 碍子への色入れや 間接部分への色入れの有無を確認しながらの作業となります。

パンタグラフの碍子・・・・通常の場合、白色のままが多数ですが 海岸沿いを走る車両等には絶縁用に有色シリコン(青緑色・・・近年では紫色なんていうのも有り)を塗布したものなどもあります。 模型工作ではこの辺りの配色に拘ると見栄えが良くなり、さらには何処を走っている車両なのか・・・? 地域性等のエッセンスを取り入れる事も可能となります。

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そんなこんなで 約60個のパンタグラフを塗り挙げてみたところで 今日の作業は終了・・・・

明日からの平日夜間工作で 細部の色入れを進めていく事にします・・・・。