むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

ふと気付くと・・・・・。

2012-09-12 22:56:00 | 工場長の独り言

それは会社帰りのこと・・・・・

会社を出て すぐのところで信号待ちをしていると かつての先輩、今は嘱託社員となった(・・・無論 今でも先輩ですが)Uさんが疲れた感じ?(・・・おい、失礼だろ!)で トコトコと歩いてきました。 そこから駅までの間 ちょっとした世間話をして別れたのですが・・・・・いや、僕も知らなかった事が間近で起こっていたとは・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分の勤務先は東京都 大田区の某所にあって・・・・それは 都内といえども それは山手線の外側ということで ビルの乱立したオフィス街ではありません。 会社の窓からは 未だ都内にあって畑が目につくような そんな閑散としたところ・・・・。 こんな場所なので 自分の勤め先意外の会社といったら それは古くからあるところばかり。 そんな中で 最近 経済ニュースを賑わせている大手家電メーカー「SHARP」のサービスセンターも我が会社の近隣にあったのです。「あった」・・・・と書いたのは 今日現在、既に事業所が閉鎖となってしまったからなのです。 自分もUさんに聞くまで知りませんでしたが ここ最近の会社再編の影響で この事業所の閉鎖が決まったとの事・・・。 まあ、自分のような小企業で働いている人間には良く判らないけれど 世界展開している大企業であれば こんな事も日常茶飯事なのかもしれません・・・。 ここで働いていた人達がどうなったのか・・・? そんな事は全く以って 知る由も無いのですが、唯一 Uさんの口からポロッとこぼれた一言が なぜか自分の心に強く残るものとなったのです・・・・。

「あ~っ、 これで うちの会社も この辺りで一番の老舗になっちゃったねぇ・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中小企業とはいえ 自分の勤務先は創業六十余年という歴史のある会社・・・。 その組織で既に二十四年間お世話になっている訳ですが Uさんからの一言は そんな歴史を改めて感じさせてくれるようでした。 昨今では 何かと企業買収やら 企業のコンプライアンスがどうだこうだ・・・と 欧米かぶれの経済ジャーナリストが言いたい放題の世の中・・・・。 それが良いのか悪いのかは自分にもよく判りませんが やはり それなりの歴史を持った組織で働いているということは 何か充実感、というか優越感?が感じられた次第。 自分も生まれ以ての日本人ですから 栄枯盛衰・・・・・、「もののあわれ」を感じられる感性が自然と自らの中に出来ていたのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰りの電車の中・・・・ 一人そんな事を思っていました。 まあ、それは仕事ですから 良いこと、悪いこと・・・・色々ありますが 今の職場も 決して捨てたものではないのかな・・・? なんて 久しぶりに前向きな気持ちになったのでした・・・・。