むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

意外と簡単? KATO マイテ49の集電シュー

2012-09-26 22:56:00 | 工場長の独り言

それは今から二十数年前の話・・・。 下落合にあるホビーセンターKATOのジャンクコーナーで入手した 特急用展望客車 マイテ49・・・・。 当時は客車類も単品売りが主流だったKATO製品のこと・・・ 列車の最後尾を飾る展望客車ということで 実車同様フル編成を組成するにしても まずは1両あればいい・・・・・。と、 そんな車両でしたから 何処の模型店に出向いても 必ずと言って良いほど 不良在庫?と化していました。 しかしながら 44系客車群が店頭から消えて久しい頃、突如 ホビセンでジャンクとして売られていたマイテに遭遇・・・・、確かケース無しの裸の状態で 1両¥500-だったと思いますが これを3両購入して帰って来たのです。 当時、当鉄道には未だ44系客車の配備?は無くて 子供ながらに独特の展望室やら 3軸台車など 他車には見られない独特な雰囲気に惹かれていただけで 特に大好きな車両ということでも無かったのです・・・・。

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そんな処遇のマイテ49にも いよいよ自作LED室内灯の取付をしてみよう・・・・という事になり 模型棚から久しぶりに引っ張り出してきました。 まずは車体を分解し、取付加工手順を考えてみよう・・・・と思っていたところで 思わぬ難題が発生・・・・。 このマイテ・・・、何故 古い製品ですから 工作も一筋縄ではいかないかな? と思っていましたが 一番の問題は 台車部分の集電板が無い事でした。3軸台車のTR73では 車軸間距離が異なるため 他のKATO製台車から流用することは不可能、しかも 集電部分もピポッド軸では無かったので 車輪の交換も必要になる事が判りました。

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とりあえず車体の分解作業が完了したので 内装部分に色入れをしながら 集電方法を考えてみました・・・。 すると 良いアイデアを思い付いたので 即実験してみる事にしました・・・ 以下は自分宛ての実験メモです。

① 3軸台車TR73を取り外して 標準装備の車輪を全て取り外す.

② 集電板はΦ0.4mmの真鍮線で製作・・・、

     ピンセットを用いて凸型形状にフォーミングして 再び台車枠にセットする.

③ 新たな車輪として 現行KATO製品に標準装備のピポッド軸の絶縁車輪を組み込む.

   この時、先の真鍮線が「線バネ」として機能するように 集電板部分がピポッド車軸にあたるように

    真鍮線の曲げ角度を調整.

④ 最後に台車を床板部分に取り付け、台車の首振り、及び 集電板との高さ方向を確認して工作終了.

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最後に この台車を履いた車体をレールオンして 通電試験をしてみたら・・・・・ いや、思いのほか非常に良好な集電状態・・・・、LEDも全くチラつくこと無く点灯してくれました。

いや、意外なほどの簡単工作でしたが 結果が非常に良好だったのは幸い・・・・、と同時に この方法なら KATOの他の古い製品群にも流用出来そうな気がします。 何より材料費が安価なうえ、加工・取付の手間もそれ程感じませんでしたから・・・・・ まさに案ずるよりも生むが如し。 まずはやってみる事ですね・・・!