模型趣味を嗜む自分にはショッキングなニュースが飛び込んできました・・・・。
「河合商会 自己破産. 会社清算へ・・・・」
Yahoo のトップページに記事が出ていたのも驚きですが 不況の波・・・というよりも円高、対中関係悪化の影響が いよいよ模型業界にも表れてきたようです・・・。 河合の模型といえば Yahoo記事にもあるとおり 「箱庭」シリーズという情景プラモデルが有名・・・・、既に40年以上も販売されているものではないか?と思われます。 そして鉄道模型の分野では 旧TOMYの貨車モデルを中心にラインナップ・・・・、最近ではハイディテール化を目指した細部への拘りなどが モデラーの心を掴む存在でした・・・。 元来、鉄道模型分野における河合製品は 全てが Made in Chinaのものばかり・・・・・、後年になって 河合オリジナルの製品開発も行われましたが 模型としての設計自体も中国で行われていた可能性がありそうです・・・。
当模型鉄道で所有している貨車の中でも 河合の製品はかなりのウェイトを占めており、特に2軸貨車を中心に 昭和の貨物列車を再現するには必需のものばかり・・・・。実際、このメーカー・・・・他社メーカーでは製品化される事は無いだろう・・・と思われていた車両もキッチリラインナップに加えてくれていたので まさに痒いところに手が届く・・・といった存在。 一方で 模型としての品質面では今一歩(・・・それ以上かな?)劣るところが多々あって、それはそれで河合らしいところでもありました。 さらに付け加えると 実車を模した貨車の模型というのは 意外とコストが掛るようで 近年では 実車に描かれた所有社のロゴや積荷の商品名等、模型化に対する許諾料(パテント代)というのが上乗せされているみたい・・・。 確かに実車の如く 様々な会社から社名ロゴや商標の許諾を取るのは大変な事なのでしょう・・・・ 以前 F-1マシンの模型化にあたって海外スポンサーとの版権問題がとり立たされた事のある模型業界ですから。 確かに これらロゴや商標標記の無い貨車ってのは 本当に味気の無いモノで それらがバッチリ再現されていればこそ 模型映えというか 細密感が一気に向上するものですし・・・・。 そんな版権使用料なども 経営悪化の一因にあるとすると・・・・何だか悲しい気分にさせられてしまいます。
それにしても先週末のホビーショーに河合商会も出展していたようですし 新製品の告知も各種媒体向けにバッチリ用意してあっただけに 本当に衝撃的でした。 今回の倒産・・・・ どのような経緯だったのかのかは判りませんが 前途の商品群の供給が断たれてしまう事は誠に残念・・・。自己破産~会社清算ということであれば 財産としての金型類も全て差し押さえられてしまうでしょうし、他メーカーへの業務移管も もはや不可能という事なのでしょうね・・・・ いや、本当に残念・・・・・合掌。