詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.14

2011年06月10日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第十章 夜更けの再会~NO.14~

二次会もつつがなく終わらせて、俺は、歌っても、酔ってもやるせない気持ちを引きずったまま、一人で寮に帰ってきた。
どうせ部屋には戻れないのだからと思って、喫茶店に寄ったが、23:00には閉店をしてしまい、マン喫を探したがみあたらず、しかたなく寮まで戻ってきた。

(さてとどこで時間を過ごそうか・・・食堂・・・あそこなら確か自動販売機があったし、
まだ、鍵が開いているかも)

食堂まで来ると、自動販売機の淡い光に誰かの影が浮かび上がっていた。

ガチャン・・・自動販売機からお茶のペットボトルをとりだすと彼女は、俺の姿をみつけビクっとした。

「松岡君?どうしたのこんな時間に・・・・」
「松井さんこそ、こんな時間に・・・」
「あ~あ、私はちょっとお酒のみ過ぎちゃったから、これ買いに来たとこ」

というと今、買ったお茶のペットボトルを俺に見せた。

「そっか・・・高井君に部屋追い出されたんだ・・・中森さんがお泊りしてるんだって」
「・・・!なんでそれを知ってるの?」

俺は、夕べ、俺が晴美としていたことまで、松井はお見通しではないかと思い、あせった。

「あ~あ、それなら、飲み会の席で女子達が騒いでいたから。恭子上手くやったねって。」
「上手くって?」
「高井君って高井工機株式会社の跡取り息子よ。うちの女子。特にコネ入社の子達って、腰掛けっていうか、それなりの旦那を探すためにきているの多いからね。中森さんの友達の小泉さんだって?彼女も、柴崎君に目をつけたみたいだし。」

晴美の名前が、百合菜の口から飛び出て、今度こそ本当に俺の心臓が飛び出そうになった。

「し・・・柴崎って」
「あ~あ。あいつ代議士のコネ入社。この研修終わったら、本社人事部決定って噂よ」
「・・・・松井さんって、あまり女子と一緒に話していないみたいだけど、詳しいんだね」
「まぁ、松岡君が、あまりにもその辺に疎いだけなんじゃん」

というといたずらっぽく微笑んだ。

「でどうするの?」
「まぁ、しゃあないから、この食堂で仮眠でも取るよ。」
「でも、4月とはいえ、まだ寒いよ。ここ暖房効いてないし。」
「まぁしかたないよ。」

俺は、いつ百合菜の口から『なんでそこまで高井君のためにするの?』という言葉が飛び出してくるのかひやひやしていた。
う~ん。
しばらく百合菜は、腕を組みながら、俺の顔をじっとみつめるとふいにこう言った。

「じゃあ、しかたないから、私の部屋に泊めてあげる。私の部屋、人数の関係で二人部屋なのに一人で使っているから」
「・・・・!!」

まさかの展開に俺は、びっくりして言葉もでなかった。

「でも!手を出したら承知しないわよ。強姦罪で訴えてやる」
「ち・・・ちっと待ってよ。そんな・・・ってか泊まれないよ。女子の部屋になんて」

ふっと百合菜は、訳知り顔で微笑んだ。

(だめだ・・・こいつには、きっとゆうべの晴美とのことばれているんだ)
「その代わり今度、研修終わったら付き合って欲しいところあるんだ。いい?」
「いいよ。いいよ。」

俺は、足元から伝わってくる寒さに耐え切れずに、こうなりゃどうでもいいや!という
半分自暴自棄の気持ちでうなずいた。



**NO.15 第十一章「悪夢」へつづく**




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Beautiful World

2011年06月10日 | オリジナルポエム
大好きな嵐のニューアルバム
「Beautiful World」の収録曲が発表されたので
題名をお借りして即興で作ってみました。
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「Beautiful World」
~オリジナルポエム~

寄せては返す波
透き通るような青空
この世のすべての息吹を
生み出す
大地

この地球で生まれ
また
地に戻る

美しい自然の中で
心は洗われ
真実を知る

Beautiful World
美しき世界

神々が創り出した
万物は
見惚れるくらい
輝いている

素のままで
飾らぬままで
だからこそ

その姿は
命の灯火に照らされ

人の心に
慈悲を与える

Beaytiful World
美しき世界

この世界を壊すことなく
守ることが

次の世代への
一番の
贈り物

緑の木々を
白い雲を

私達の手で
守っていこう・・・・





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