恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/c45e8109514fc86cd817de86c809fa80
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第十章 夜更けの再会~NO.14~
二次会もつつがなく終わらせて、俺は、歌っても、酔ってもやるせない気持ちを引きずったまま、一人で寮に帰ってきた。
どうせ部屋には戻れないのだからと思って、喫茶店に寄ったが、23:00には閉店をしてしまい、マン喫を探したがみあたらず、しかたなく寮まで戻ってきた。
(さてとどこで時間を過ごそうか・・・食堂・・・あそこなら確か自動販売機があったし、
まだ、鍵が開いているかも)
食堂まで来ると、自動販売機の淡い光に誰かの影が浮かび上がっていた。
ガチャン・・・自動販売機からお茶のペットボトルをとりだすと彼女は、俺の姿をみつけビクっとした。
「松岡君?どうしたのこんな時間に・・・・」
「松井さんこそ、こんな時間に・・・」
「あ~あ、私はちょっとお酒のみ過ぎちゃったから、これ買いに来たとこ」
というと今、買ったお茶のペットボトルを俺に見せた。
「そっか・・・高井君に部屋追い出されたんだ・・・中森さんがお泊りしてるんだって」
「・・・!なんでそれを知ってるの?」
俺は、夕べ、俺が晴美としていたことまで、松井はお見通しではないかと思い、あせった。
「あ~あ、それなら、飲み会の席で女子達が騒いでいたから。恭子上手くやったねって。」
「上手くって?」
「高井君って高井工機株式会社の跡取り息子よ。うちの女子。特にコネ入社の子達って、腰掛けっていうか、それなりの旦那を探すためにきているの多いからね。中森さんの友達の小泉さんだって?彼女も、柴崎君に目をつけたみたいだし。」
晴美の名前が、百合菜の口から飛び出て、今度こそ本当に俺の心臓が飛び出そうになった。
「し・・・柴崎って」
「あ~あ。あいつ代議士のコネ入社。この研修終わったら、本社人事部決定って噂よ」
「・・・・松井さんって、あまり女子と一緒に話していないみたいだけど、詳しいんだね」
「まぁ、松岡君が、あまりにもその辺に疎いだけなんじゃん」
というといたずらっぽく微笑んだ。
「でどうするの?」
「まぁ、しゃあないから、この食堂で仮眠でも取るよ。」
「でも、4月とはいえ、まだ寒いよ。ここ暖房効いてないし。」
「まぁしかたないよ。」
俺は、いつ百合菜の口から『なんでそこまで高井君のためにするの?』という言葉が飛び出してくるのかひやひやしていた。
う~ん。
しばらく百合菜は、腕を組みながら、俺の顔をじっとみつめるとふいにこう言った。
「じゃあ、しかたないから、私の部屋に泊めてあげる。私の部屋、人数の関係で二人部屋なのに一人で使っているから」
「・・・・!!」
まさかの展開に俺は、びっくりして言葉もでなかった。
「でも!手を出したら承知しないわよ。強姦罪で訴えてやる」
「ち・・・ちっと待ってよ。そんな・・・ってか泊まれないよ。女子の部屋になんて」
ふっと百合菜は、訳知り顔で微笑んだ。
(だめだ・・・こいつには、きっとゆうべの晴美とのことばれているんだ)
「その代わり今度、研修終わったら付き合って欲しいところあるんだ。いい?」
「いいよ。いいよ。」
俺は、足元から伝わってくる寒さに耐え切れずに、こうなりゃどうでもいいや!という
半分自暴自棄の気持ちでうなずいた。
**NO.15 第十一章「悪夢」へつづく**
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
現在、
純愛小説「Dear my・・・」
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/36dc3b25fe93b904b6f974663cce0a4c
とちょっと大人の恋物語「途中下車」
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/c45e8109514fc86cd817de86c809fa80
を適宜掲載しております♪よければ両方読んでみてください★
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
にほんブログ村
↑よければポチしてください♪
日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪