序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

料亭老松物語14

2014-07-22 21:02:36 | 演劇

 

第九場

 

 

 

数日が経ったある濃霧の日。

 

 

 

大吉の話で富田の真実の姿を見た思いの時江は、富田との和解と援助を受け入れようと美代松で待っていた。

 

永い間の心のシコリが解消した時江は若い娘の様に浮き立ち大吉と美千代を照れさせた。

074

 

 

 

そこへ一枚の紙片をもったスエが血相を変えて現れる。

 

 その紙片は咲江が家出すると書き残した書置きであった。それにはこの土地では圭介と一緒になれないので他の所で一緒に暮らすという内容だった。つまり駆け落ちの書置きであった。

072

 

 

驚き慌てる一同の前に、狼狽した圭吾が駆けつけ、時江に謝る。

 

圭介の書置きを見つけ圭吾もこの店に、その事を知らせる為に駆けつけたのだ。

期せずして二人の駆け落ちを知った二人であった。

071

 

 

時江は探しに行こうとするが、圭吾は早くも青年部に捜索を頼んだことを知らせる。そして知らせを待つべきだと提言する。

070

 

 

時江は探しに行こうとするが、圭吾は早くも青年部に捜索を頼んだことを知らせる。そして知らせを待つべきだと提言する。

 

納得した時江であったが、スエと大吉も捜索へと加わると出て行くのを見て美千代にとどまる様に頼む。

 

圭吾と二人きりになりなくない時江であった。

 

069

第十場に続く。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿