序破急

片足棺桶に突っ込みながら劇団芝居屋を主宰している爺です。
主に芝居、時々暮らしの中の出来事を書きます。

芝居創り6

2008-03-24 20:27:23 | 演劇

2_8 さて前回の続きです。

役創りの本質は誤解を恐れないで言えば、その役の「初めて」を創る事に尽きると私は思っています。

私は今日目覚める事が出来、一見昨日と変わらない時間を過ごしていますが、でも今日は昨日とは違います。

大筋の変化のない様に見える時間の経過の中でも、細かく取り上げていけば色々な出来事があるのです。

この様に、新しい経験した事のない時間を迎え、その中で役者が生きた人間として生きて行くためには、初めてを創り、知らない事を手にいれなければなりません。それも知識の「~の筈だ」の場所ではなく「私は~だ」と言い切れるものを手にしなければなりません。

それを手に入れて初めて同じ場所で考えている共演者との稽古場に立てるのです。
初めてを持つ者同志が初めての時間を創る為にガチンコでぶつかり合う。私はそんな稽古を望んでいます。またそうしなければ面白いものはできないと思っています。

今まさに本番の稽古をしながらこの事を書いています。
そんな稽古の出来ているかどうか、皆様の眼で確かめて下さい。

初日は4月8日です。13日までやってます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿