月・火曜は学校教育話です。今回は、札幌の1年生なら一度は使ったであろう教材「算数ブロック」の話です。
算数ブロックはプラスチック製で、中に磁石が入っています。形は正方形で、少し厚みがあり、黄色の面と白の面があります。
算数の授業では、このブロックを使って1桁の足し算や引き算をしたり、繰り上がりや繰り下がりのある計算をしたりします。半具体物を使って実際に数の操作を行い、感覚的にも計算の仕方を理解しよう…と言う訳です。
1年生の算数の初期指導では、このブロックを使う場面が多々あります。「算数ブロックを7個出してみましょう」とか、「白いブロックが3つあります。あと幾つあったら6になるか、黄色いブロックを横に並べましょう」みたいな感じで使う訳です。
ところで、1年生の算数の初期単元に「なんばんめ」と言うのがあります。
教科書を使って考えさせるのが基本ですが、何番目かを体感させる活動もさせたいところです。妻に聞くと、実際に並ばせて「何々番目の子は立ちましょう」とか、「誰々さんは何番目ですか」と行う…と言ってました。それは私も行いましたが、手間がかかる上、全員に一斉活動させるとはなりにくいです。
そこで思い付いたのが、算数ブロックを使う方法です。
1.ケースからブロックを10個(「10のまとまりケース」に入って
いる分)出させる。
2.全部黄色面(または白色面)にさせ、10個を縦並びにさせる。
3.「上から何々番目を白にします」とか、「下から何々番目を黄色に
します」などの指示を出す。
4.書画カメラで教師用ブロックを映し出し、答えを確認する。
半具体物を使った活動になりますが、これだと全員に一斉活動させる事が出来ます。答え合わせや、間違えた子にやり直しさせる事も出来ます。
妻に話すと、「算数ブロックで活動すると言う発想は無かった」と言われました。もしかすると、こんな事をしている方は少ないのかもしれませんね。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。