私は、他の教師が子供たちに指導している時、「どんな言葉を発しているか」や「どんな言い方をしているか」に注意して聞くようにしています。学べる事が多いからです。
余計な事を言わず、必要な事だけを端的に言う方がいれば、「こういう話し方を真似しよう」と思います。
逆に、話が横道にそれてばかりで、なかなか要点の伝わらない話をする方もいます。もちろん、そういう方からも学べる事は沢山あります。「この部分は削ったらいいな」とか「ここは繰り返しすぎてるから、1回だけ言えばいいな」のように、どうすれば改善されるかを考えながら聞いているからです。
誤解の無いように書いておきますが、その教師の指導を見たり聞いたりして、その方を下に見たり馬鹿にしたりしている訳ではありません。その方の指導について、「有効なのかどうか」や「何故、有効なのか」を考えているだけです。企業で行われている、OJT(On the Job Training)をイメージすると良いでしょうか。先輩と一緒に活動する事で、その先輩から様々な事を学ぶというイメージです(企業のOJTを体験した事が無いので、勘違いしているかもしれませんが…)。
実際、ここで述べたような事を、初任者として赴任した学校の先輩教師から言われた事もあります。現場というのは、学べる事が沢山ある場なのです。