月・火曜は学校教育の話です。今回は、国語のノート指導について書きます。
1年生の国語で平仮名を教えていると、次の活動で何を行わせるかに困る事がありました。何故かと言うと、書く活動をさせにくいからです。発表させたり、読んだりする活動はさせられます。習ってない文字でも、取り敢えず読ませる事は出来ますし、生活の中で触れている言葉は、頭に思い浮かべて言う事が出来るからです。
でも、「く」「へ」「し」「つ」「て」くらいしか習ってない段階だと、書かせる活動は極めて難しいです。
もちろん、平仮名の学習プリントを行う事は、おそらく日本中の小学校で行われていると思います…が、足りません。どんなにゆっくり行わせたとしても、15分くらいが限界でしょう。
私としては、書く活動に30分くらい使いたいと思っています。だからと言って、プリントを何枚も刷って行わせたくはありません。選ぶのも、印刷するのも、丸付けも…と行っていくと、かなり手間がかかるからです。
ここは、やはりノートを使った活動でしょう。
もっとも、一列全部「く」ばかり書かせ、次の列は「へ」ばかり書かせる…なんて指導はするつもりありません。脳味噌に良い刺激となりませんし、そもそも単調すぎて退屈です。
そんな事を考えていたある日、ふと思い付きました。「習っている文字で書ける言葉を書かせりゃイイじゃん」と。
先程の5文字で言えば、「く」と「つ」で「くつ」となります。他にも、「つくし」「てつ」「しくしく」「てくてく」などの言葉も書けます。
もっとも、これらの言葉をただノートに書かせるだけでは、あまり意味がありません。書いている子供たちは、「何のこっちゃ?」と思うだけでしょう。
そこで、またまた閃きました。「だったら、何か物語にすればイイんじゃないかな」と。書かせる度に何か物語を伝えれば、それなりに楽しく書けるのではないか…と考えた訳です。
以上の様な事を考えてからは、ある程度の数の文字を教えたら、積極的にノートを書かせる様にしています。具体的な指導については、長くなったので明日(R6.5.14)のブログで書きます。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。