月~水曜は、B級教師の立場から見た学校教育について書いています。昨日(R5.8.14)のブログを書いている内に思い出した事があるので、それを今回は書きます。
学級内には様々な子がいて、だからこそ学級指導は面白い…そう、私は考えています。「貴方は貴方のままでイイんだよ」とか「この学級に貴方が居てくれて良かった」と子供たちに言った事も、一回や二回ではありません。数え切れない程あります。
しかし正直に言うと、これは改善してほしい…と、心の底から願う子がいます。それは、他の子に対して攻撃的な子です。
ここで言う「攻撃的」には、もちろん、他の子に暴力を振るう子が含まれます。その他に、他の子に意地悪(いたずら)をする子も含まれますし、悪口を言う子も含まれます。当然ながら、この様な子がいると、学級内でトラブルが絶えなくなります。
実は、教師に出来る事は極めて限られています。他の子に対して攻撃的な子に対しても、出来るのは、注意したり説得したりなどの「言葉による指導」がほとんどです。職員室へ連れていくなどの方法もありますが、職員室で何が出来るかと言えば、やはり「言葉による指導」だけです。他に、保護者に連絡する方法もありますが、これは結局、指導を保護者に押しつけるだけで、あまり効果的とは言えません。
もちろん、殴ったり蹴ったりしている場合、直接的に腕や足をつかまえて止める事はできます。ただ、その場合でも他の子への暴力を止めるだけで、暴力的な行為そのものを止める事はできません。だから、止めようとして殴られたり蹴られたりした事は、私も含め少なくない数の教師が経験している事です。
そのため、他の子に対して攻撃的な子がいて、学級内でトラブルが絶えない状態になると、教師としては心の安まる時がありません。常に気を張っていなければなりませんし、被害にあっている子の保護者からの連絡にも対応せねばならないからです。その様な保護者の気持ちも分かりますから、「いつか怒りが爆発するんじゃないかな」…と、どきどきしながら対応しています。
おそらくA級教師なら、他の子に対して攻撃的な子を上手に指導し、学級内でトラブルにならないように出来るのでしょう。残念ながら私のようなB級教師だと、その様な子に対して出来る事は、粘り強く「言葉による指導」を続けるだけです。その言葉が心に届いて、良い方に変化してくれる事もありますが、全く変化の見られない事も多々あります。
そんな訳で、最初に書いたような「願い」をもってしまう訳です。