土曜はライトノベル愛を語ってます。ここ2回(R5.9.16&23)、打ち切りになったと思われるけど私は好きな作品を紹介…している内に、円満に(?)終了したし、私は割と好きだけど、少しアレなので、人気は今イチっぽい作品を紹介してないと気付きました。そこで、今回からしばらく、そういう作品を紹介します。
今回紹介するのは、『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』です。これは、いわゆる悪役令嬢物の男性版みたいな作品で、主人公は死亡フラグを回避するために努力するのですが、どんどん死亡フラグが増え、危機的状況が厳しくなっていく…という物語です。
この作品、何と言っても、主人公ハロルド・ストークスのキャラが立っているのが最高です。中身は転生した普通の日本人なので、常識も礼儀も身に付いている…はずなのですが、魂の奥底にハロルドの自我が残っているらしく、喋る言葉は攻撃的で高飛車。ただ、それに見合うだけの恐るべき実力も兼ね備えており、活躍の過程で、「態度は悪いけど、実は優しいヤツかも」と主要キャラ達に受け止められ、本人の知らない所で好感度が上昇していく…このギャップが実に面白いです。
この作品、全4巻で完結している…と思われるのですが、物語は大団円を迎えた訳ではありません。ラスボスとの戦いはこれから本格的になるけど、仲間と力を合わせれば勝てるさ、きっと…みたいな感じで終わっているのです。まるで、『週刊少年ジ●ンプ』の打ち切り作品みたいじゃないですか。
これは私が勝手に推測している事ですが、難易度が上がっていく主人公の状況に、作者さんが疲れてしまったのではないでしょうか。そして、何とか破綻させずに着地させるため、こういう終わり方にしたのではないかと思います。
仕方ないとは思うのですが、主人公ハロルドを巡る三角関係の決着だけはつけてほしかった。主人公ハロルドが生き残り、ラスボスを倒すであろう事は予想できるのですが、2人のヒロインのどちらとハッピーエンドになるのか…これは予想ができません。気になって、気になって、あ~、気になって仕方ない作品です。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。