湖北地方は古来より、戦乱の歴史を繰り返してきた。
京に近いこと、東海道と北陸道の分岐点に位置すること、等が要因である。
人は死ぬと、生前の行いによりそれぞれ6つの地獄へ堕ちるのだそうな。争いごとを繰返した人は
観音道へ堕ち、それを助けに来てくれるのが観音菩薩という訳だ。
よって、湖北には多くの観音菩薩が、寺やお堂に、或いは資料館にお祀りされている。
「丸子船の館」のほんの近くに、この辺の言葉では、ホンネキに「腹帯観音堂」がある。
小さな遊園地の奥の山の麓に、こじんまりとしたみ堂があり、世話人の名前と電話番号が記されてある。
やがて、鍵を持って世話人が来てくれる。所によっては、当番制になっていたりもする。
少し小振りで、細いお身体だ。地方仏らしい素朴さに満ちている。それよりも、先ず目にはいるのが、

腹に巻かれた岩田帯だ。安産を願う女人が乞うと、一定期間、腹に巻かれたあとで、持ち帰るそうな。
皇后の美智子さんが浩宮を懐妊されたその昔、宮内庁に献上したそうな。
この仏も例にもれず、戦国のみ世の焼き討ちのさなか、水の底に沈められ、難を逃れたとか。
そのせいか、宝冠や肩先、随所に虫食いのようなほころびが見てとれる。このお人は最近も、
災難に遭われたのだ。盗難にあい、行方知れずだったのだが、無事、ご帰還なされた。
南へ少し下ると、琵琶湖の最北だ。右へ道をとると、昔ながらの大浦の町並みが素朴な風情で続く。
まっつぐ行くと湖岸道路が始まる。岬を回り、入江を眺め岬巡りが楽しめる。
やがて、左手にメルヘンチックな建物が見えてくる。ペンション・ビックフットである。
薪ストーブが、パチパチ音をたて、迎えてくれる。珈琲をいただく。
マスターの高桑さんはイケメン長身のナイス・ガイだ。
湖上ではカヤック、カヌー。山へ入ればトレッキング、沢登り。アウトドアの達人である。
ここから眺める湖は、落ち着いた雰囲気で、ひときわ大きな桜の並木が目を和ませてくれる。
早春に訪れてみたまえ。マスター自ら山へ入り、採ってきた山菜料理の数々が、食卓に並ぶことだ。
蕗の薹の天婦羅、ふきみそ、タラの芽、ウド……。ひと冬を雪の下で耐えた、コイツラの美味いこと。
湖北の山を歩くも良し、湖にボートを浮かべ、ブラックバス狙うも良し、今の季節ならスキーだね。
とにかく、アウトドアの楽しみには、最適な立地条件に恵まれているペンションではある。
京に近いこと、東海道と北陸道の分岐点に位置すること、等が要因である。
人は死ぬと、生前の行いによりそれぞれ6つの地獄へ堕ちるのだそうな。争いごとを繰返した人は
観音道へ堕ち、それを助けに来てくれるのが観音菩薩という訳だ。
よって、湖北には多くの観音菩薩が、寺やお堂に、或いは資料館にお祀りされている。
「丸子船の館」のほんの近くに、この辺の言葉では、ホンネキに「腹帯観音堂」がある。
小さな遊園地の奥の山の麓に、こじんまりとしたみ堂があり、世話人の名前と電話番号が記されてある。
やがて、鍵を持って世話人が来てくれる。所によっては、当番制になっていたりもする。
少し小振りで、細いお身体だ。地方仏らしい素朴さに満ちている。それよりも、先ず目にはいるのが、

腹に巻かれた岩田帯だ。安産を願う女人が乞うと、一定期間、腹に巻かれたあとで、持ち帰るそうな。
皇后の美智子さんが浩宮を懐妊されたその昔、宮内庁に献上したそうな。
この仏も例にもれず、戦国のみ世の焼き討ちのさなか、水の底に沈められ、難を逃れたとか。
そのせいか、宝冠や肩先、随所に虫食いのようなほころびが見てとれる。このお人は最近も、
災難に遭われたのだ。盗難にあい、行方知れずだったのだが、無事、ご帰還なされた。
南へ少し下ると、琵琶湖の最北だ。右へ道をとると、昔ながらの大浦の町並みが素朴な風情で続く。
まっつぐ行くと湖岸道路が始まる。岬を回り、入江を眺め岬巡りが楽しめる。
やがて、左手にメルヘンチックな建物が見えてくる。ペンション・ビックフットである。
薪ストーブが、パチパチ音をたて、迎えてくれる。珈琲をいただく。
マスターの高桑さんはイケメン長身のナイス・ガイだ。
湖上ではカヤック、カヌー。山へ入ればトレッキング、沢登り。アウトドアの達人である。
ここから眺める湖は、落ち着いた雰囲気で、ひときわ大きな桜の並木が目を和ませてくれる。
早春に訪れてみたまえ。マスター自ら山へ入り、採ってきた山菜料理の数々が、食卓に並ぶことだ。
蕗の薹の天婦羅、ふきみそ、タラの芽、ウド……。ひと冬を雪の下で耐えた、コイツラの美味いこと。
湖北の山を歩くも良し、湖にボートを浮かべ、ブラックバス狙うも良し、今の季節ならスキーだね。
とにかく、アウトドアの楽しみには、最適な立地条件に恵まれているペンションではある。
