小学生の頃は、東京と茨城県に住んでいた。卒業間際に滋賀へ移ったのだが、一番ビックらこい
たのが、食料品店に納豆が売っていないということであった。
水戸の当時は毎朝、自転車で納豆売りが廻ってきてさ、「ナット、なっとぅー」と叫びながら、
売り歩いたのだね。 勿論、藁ずとに包まれた納豆であるが、 朝ごはんのお供は納豆である。
それが当たり前であったのだが、滋賀で「納豆」などと言おうものなら・・・・ヒンシュクものだった。
栗の実を手にして母は童女かな
痛風に一番悪いといわれている納豆が喰いたくって・・・・4連のパックを買ってきて、朝2パックを
堪能しました。でも俺って馬鹿だね。 その夜には炊き込みご飯を仕掛けてしまいました。
まぁー、それはそれなりに美味しくお腹に収めたのだが、残った納豆2パックをどうする?
はいっ、回答を見つけました。 明日、はんぺんをふたつ買ってきます。
ハンペンを三角に切って、底辺の部分を包丁で切り込みを入れて、納豆をつめて、爪楊枝で
止めてさ、油で揚げてみましょうね。
お料理は試行錯誤で、一発で決めることはなかなかできませんが、母を思いながら作っていると
本当に楽しい作業ですね。 一合の米を研ぐことが、しみじみと嬉しいのでございます。
湖上くろぐろ鴨の大群着きにけり