湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

川島なお美を観たのは24年前だった。

2015年09月25日 | 詩歌・歳時記

ボクは座席に座っており、見つめる舞台は名古屋の「御園座」。西郷さんが初の座長公演として、川口松太郎原作の「さくら吹雪」より〔旗本がらす〕のお芝居でありました。

観音にとほきこの身や秋時雨

旗本の次男坊から、落ち目のやくざ一家の姉妹に巡り会ったわけだが、姉がやがては跡目を継いだ西郷さんの妻になる、しっとりと美しい葉山葉子であり、妹を演じたのがおきゃんな下町ムスメの川島なお美であったのだ。彼女、30歳のオン年でした。

脇が凄いです。姉妹を助けるたったひとりの身内が今は亡き古今亭志ん朝、池波正太郎ご贔屓の香川桂子、東映映画で錦兄や橋蔵に斬られまくった山形勲etc~。

何年間後にテレビドラマ化された時は、姉妹が入れ替わっており、西郷さんの妻役は妹の大谷直子、おきゃんな江戸っ子の姉が加賀マリ子でした。

春あさし幕間にくう名古屋めし

舞台で、西郷さんのふところの財布を狙って♪しくじっても悪びれない若き日の川島なお美のはつらつとした演技を今でも~かすかですがね、覚えております。

このprogramのプロヒィールをご紹介して、哀悼の想いにかえさせてもらいます。「川島なお美」名古屋出身とあって、この御園座や名鉄ホールでもおなじみの顔である。中村高校を出て青山学院大英文科に学んだ。
小さな頃から芸事好きで、大学入学と同時にレコード界にデビュ ー。
文化放送の深夜番組「ミスDJリクエストパレード」の語りと、小悪魔できない魅力が受けた。


♪魚津のふるさと

2015年09月24日 | 詩歌・歳時記
今は亡き父母ともども、わが家族はみんな歌謡曲が大好きでした。
それぞれがご贔屓の歌手をもっていましてね、父は田端義夫、母は高峰三枝子、次の弟はなぜかクールで家族全員の好みは理解してはいたのだが、「この歌手」というのはいなかった。
その次の弟はひたすら、拓郎一筋でした。一番下の妹は、何でもかんでも「五郎ちゃん♡」! なんせ野口五郎の生まれた岐阜の美濃加茂市まで行ったうえ、高校卒業後は岐阜市の「洋裁専門学校」へ通ったほどでした。彼が独身の頃に妹の写真を送って、お取り持ちをしようなんて思ったものです。少なくても三井ゆりちゃんよりは、美しかった彼女です。

ところが我が家では一人の歌手だけは、タブーでした。元軍人で「清廉潔白」の父は、今まさに話題の山口組の当時の組長の田岡某との付き合いの深いと言われた、美空ひばりが許せなかったのですね。父の前では歌をうたうことも、話題にすることもできませんでした。
当時の「紅白歌合戦」は毎年、トリのひばりが出る前に父が寝所へ引き下がるのでした。ほっとした雰囲気が茶の間にただよったものでした。

ボクは美空ひばりの歌はだいだい好きでした。一番ビックリしたのは買ったベスト・アルバムの「リンゴ追分」の作詩が小沢不二夫だつたことです。この方の娘さんは水沢有美ちゃん! 西郷輝彦のデユット曲「兄妹の星」のお相手さん。

ふとくちづさむ「津軽のふるさと」がナンと言っても大好きである。ただし、最後を歌い変えては涙を流しているのである。♪「いつの日もなつかし♪魚津のふるさと~」海の香りが聴こえてくる!





ホークス、連覇!

2015年09月23日 | 詩歌・歳時記
南海、もとえソフトバンクス・ホークスがペナントを二連覇である。2位の北海道ファイターズの底力にたじたじとなりながらも、結局は大差での優勝である。
そこで思い出すのが、56年前、昭和34年、ボクは初めて買ってもらったグローブでキャッチボールの日々。

ラジオの実況放送で聞いた日本シリーズの対読売戦での、杉浦忠投手の「血染めの4連投」であった。

この年、杉浦はナンと38勝4敗ですよ。
しかも前年のルーキーイヤーでは、27勝12敗での新人王である。

それ以来ボクの投球フォームは、アンダー・スローでございます。

それ以来、勝てない年月が続いたけれど、勝てそうな試合には息子を連れて、後楽園や狭山へ。急斜面の大阪球場へも出撃しましたけれど、王監督時代からよくぞ常勝チームになってくれました。
「ホークス」の名前には常に、親分・鶴岡一人の魂が今もメラメラと燃えているような気がいたします。

願わくば、もう一度南海鉄道に買収をお頼みしたいものでございます。
ナンとならば、「ホークス」のチーム・カラーは♪ 絶対に緑、グリーンでなければならないからなのです!


「魔女」の思い出♪

2015年09月21日 | 詩歌・歳時記

あるサイトで知り合った「魔女」のハンドル・ネームを掲げるおひとと、交流を深めました。
そもそもの始めは、少女の頃にお姉さんが愛唱していた松島アキラの「あの、その~あの歌の歌詞を教えて」というものでした。その歌は「あぁ青春に花よ咲け」でした。有名な「湖愁」よりも、
ボクも大好きな歌でしたから、不慣れなパソコンを叩いて教えてさしあげました。それからサイトの「ミニメール」という機能を使って、数々の交信をいたしました。
曼珠沙華オレの最期の花と咲け
実に積極的な開けっ広げなお方で、まぁー、ボクを信頼してくださったのでしょうか? ポートレートも二葉ほど、
送ってくださいました。
スリムで、若々しい美人でした。のけぞりましたよ。
このblogへも以前は嬉しいコメントを寄せてくださいましてね。励みになったものです。さばさばとした男っぽい物言いのその奥に、じつに女らしい魅力いっぱいの「魔女さん」でした。
秋の虫耳の奥かとふと迷ふ
けれども人とひととの交流には、限界がありまする。ましてや、会ったこともないお互いが完璧に分かりあえることは、ありえないのですね。
でも、人生の最後に「魔女」なるおひとと語り合えたことは、ボクの最期の幸せでごさいました。お元気でね。

西郷輝彦「star box」

2015年09月19日 | 詩歌・歳時記

戦国の骨より生まるる曼珠沙華
「安保法案」は当然のように可決されました。自民党に投票した日本国民の罪であり、今さら反対運動したとて、今更ですよ。ボクは最初からあきらめていた。

今夜は6時から「西郷」三昧でごわす。
いわゆる「ボックス」というCD5枚組のセットが今までに3セットが発売されましたが、この一番新しいのが最高であります。大好きなB面の歌の数々がしっかりと収録されています。
月明かりいのちは我のものならず
5枚目には「涙のチャペル」やら「ブルーハワイ」などのかって4曲シングル盤の曲が入っています。
愚痴になりますが、東芝ENI時代の数々の名曲が、レコード会社の枠をこえて同時に収録されたなら、と思わずにはおれないのです。

まもなく、西郷輝彦100曲♪ 完食ならぬ
「完曲」でございます。涙ぼうだの夜です。なんでこれほど西郷さんが好きなのか? だからこそ生きてこれたのです。