湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

道の駅「近江母の郷」

2015年10月26日 | 詩歌・歳時記

仕事休みの月曜日、湖畔の道の駅へ野菜を買いに行った。トマト250円、ホウレン草、大根各120円である。
今夜は秋刀魚の塩焼き、明日は豆腐と鶏肉のだんご揚げのための、大根おろしである。久しぶりにホウレン草のお浸しに舌づつみをうちました。

  夕石蕗や今年も咲いて生きておる

熱湯の鍋に茎を30秒、全部入れて1分、冷水にさらしてしぼって、鰹節に醤油、母の味を再現できましたのさ。
  
  父母のいませぬ家やすだく虫

その道の駅のレジに中学校の同級生のかおるちゃんがいて、となりのおばちゃんに「誰だかわかる?」と謎かけでした。
どうやら、同級生らしいのだか、さっぱりわからない♪  
先日も薬をもらいに行った診療所で、
「しのぶちゃん、どこが悪いん?」と声をかけられ、振り向いたけれど、見も知らぬおっさんでした。

ボクの生まれ故郷は魚津だし、第2の故郷は武蔵野である。
滋賀はたった6年の母の故郷の腰掛けに過ぎなかったのです。
そんなことがたびたびで、まったくとまどっていますよ。

  秋星をさぐる夜空や母恋し

滋賀の友は、山形博道、いまはヒロ・ヤマガタと名乗っているあいつだけなのです。

湖北・鷄足寺の紅葉 

2015年10月22日 | 詩歌・歳時記

湖北のもっとも北に、己高山〔こだかみやま〕があり、ここは比叡山の鬼門にあたり、むかしから山岳仏教の聖地であった。七堂伽藍が立ち並びそれは栄えたとか。ところが、落雷や天災で朽ち果て、多くの仏像たちが麓の村むらに降りてきて安置された訳だが、石道〔いしみち〕の集落から古橋への山路の、なかほどに
廃寺の「鶏足寺」があり、すこし前は知るひとぞ知る〔紅葉の名所〕だったのだが~。
ここ2、3年、随分有名になっちゃって
観光バスがひっきりなしで、もうダメだわさ。前は車が停まれるのは5台ほどだったのが、奥に新しい駐車場ができて、あまつさえ季節には警備員が旗を振っている。ボクの好きな処にはひとは
きてほしくないんだよね。

その南にある「弧蓬庵」も、紅葉で、有名であり、ここもまた、駐車場がつくられた。なんでよ!

観光客は滋賀県は素道利してください。
来なくていいです。いやさ、来るなよ。
京、大阪へ行って行ってください、ませませ!

佐藤愛子「血脈」と母

2015年10月19日 | 詩歌・歳時記

毎週図書館で二冊の本を借りてきた。
一冊はボクの趣味の本、もう一冊はボクと母が興味をもてるやつだった。
まづボクが読み、茶の間に置いておくと母が読むのである。
ボクの趣味の本もだいたい読んでいた。

けれども、僕たちが幼い頃は貧乏の生活のさなかで、小説どころか婦人雑誌すら
手にとったこともなかった母であった。
父が死んだのち、年金などで余裕ができて、初めて好きだったであろう読書に専念できたのであった。

母向きに借りてきたのは、佐藤愛子のエッセイ本である。ボクも愛読いたしましたし、母も一機に読んだんですね。
ある日、一冊が厚さが五センチもある佐藤愛子の「血脈」を借りてきて、一気に読みました。お父上の佐藤紅緑はじめ、サトウハチロウやその弟たちの不良振りに時間を忘れたものでした。

なんと、そんな長編を80歳の母が三巻を読破したのです。これにはびっくらこきましたよ。感想を語り合う夜を持てたことがとても楽しかった。読書する時、
ボクに寄り添う母を、いつも意識いたします。男にとって、母の存在は永遠のものなのでございます。

yasuko.love‐bird

2015年10月06日 | 詩歌・歳時記
秋の夜更けになんにもすることがない。
で、実に久しぶりにステレオをオン。
さて、何を聴くかな?
手に取ったのは阿川泰子の4枚目のアルバム「journey」なる1枚である。
ジャズの初心者向けの名曲が網羅されている。

アルバムの裏に青いサインペンで書き込みがある。♡to shinobu from sugi with
love. 1981.7.10 東京時代の大親友にして、大先輩からの贈り物である。
彼が若い頃、FMのディスクジョッキーをしていた頃、先行きに悩んでいた阿川泰子から相談を受けて「ジャズ・シンガー」への道を薦めたとか。

30代の頃、武蔵野に暮らしていた。草野球の監督をしていたのだが、弟が実に奇妙な因縁でこの「sugi」さんと知り合って、我が家へ連れてきたのが、すべての始まりであった。その話しだけで一編の小説が書けるかな。それはともかく、意気投合、ふかい深いお付き合いが始まったのではあるが…。

お話は八方へ広がりそうであるが、ジャズでしたね。その頃はボクは西郷輝彦ひとすじでしたから。そんなボクへ音楽の世界を広めろよ! という意味合いの
ジャズの名曲揃いのこのアルバムだったのですね。

いまさらに、親友の深い愛情に涙しています。そしてCDでは得られない!デジタルのレコード盤の柔らかなあったかい音! 秋の夜更けにふさわしいジャズの名曲の数々であります。

燕よ、優勝おめでとう♪

2015年10月02日 | 詩歌・歳時記
最後のさいご、あと3試合のし烈な戦いの末、サヨナラゲームで大混戦のセントラルを制した、東京ヤクルトスワローズ! お見事でした。

さて、お次は「鷹」と「燕」の日本一決戦ですね。いつの頃から愚かな!つまらないショーが始まってしまって? クライマックス・シリーズとかなんとか、くだらないシステムに成り果てた野球界の悪癖を打ち破るためにも、日本シリーズは鷹と燕で盛り上げましょうよ!

スワローズが勝った瞬間、みんなぎごちなくって笑っちゃった。なんせ13年ぶりですものね。連覇の鷹との違いに初々しさを感じまして、それはそれで感動しました。

稲刈りの夫婦の距離に風わたる

とは言え、北海道がくるのか千葉なのか、鷹も大変でございます。こんなおかしなルールで日本一を決めるなんて、釈然としませんが、まぁー、今年の戦力ならば大丈夫でしょう。

ギタと山田の活躍が、今から心躍ります。