湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

今年のえごに逢いにけり

2015年05月18日 | 詩歌・歳時記

麗しき五月である。湖北の森林組合の管理する森があり"きゃんせの森"とはっしやす。車のなかで湯を沸かし、コーヒーを淹れて森のオゾンを胸一杯にすいいれて、伊吹山の偉容に酔いしれて、さてと
散歩に出かけましたのさ。
              

               風荒くえごの白鈴うちふるへ
               今年のそちに
               出逢えたる森

偶然にえごの木の花に巡り会いまして、感動いたしました。桜といっしょでね、
あと何年出逢えるであろうか?というのが~去年までの想いでありましたが、
今年の花は、これが最期であろうという
想いにあふれて見上げておりまする。
               初夏の夜やジャズに孤独はいやまさる
木の花で一等好きなのは[えごの花]なのです。かって、[もう、あかん]と思い極めて
悩み歩いた東京の国立で、ふと出逢ったこの花の小さな白い鈴のような花房に、
なぐさめられて、再起を誓った夕暮れを今も忘れません。
今年もえごの木の花に、いみじくも出逢うことができた幸せをしみじみとかんじる。あとは~死ぬるだけでございまする。


我が家で♪キャンプ

2015年05月10日 | 詩歌・歳時記

五月である。麗しき薫風が吹き抜くてゆく。朝、朝刊を抱えて車に乗り込み、小さなストーブで湯を沸かし簡易ドリップ式のコーヒーを入れて、ゆっくりと味わう。
家は南側に寝室、座敷があるけれど、茶の間には太陽の恩恵がほとんどないのである。で、休みともなると車でのマイライフが始まるわけである。

助手席を倒しフルフラットにしてある。
肘置き場にしているコールマンのシュラフを取り出せば、たちまちに眠ることも
スタンバイであることだ。
今日のお供は池波さんの「ル・パスタン」文春文庫だ。

そして足元には、図書館で借りてきた二度めの黒川博行の゛疫病神゛シリーズの
二作目「けら」が待っている。
……虫編に棲、虫編に古書く「けら」が
このスマホでは変換できませんでした。

いまだ淡い夕空である。米原と長浜の中間の神田パーキングで仕入れた、故郷の「白えびのポテトチップス」もそろそろ終わりである。だが、家へ還るのはもう少し延ばそうかな。テレビなんぞ見る気にもならぬ。
スマホの実況中継で、刻々一喜一憂した
ホークスの大勝に、今しばらくは、その余韻に浸っていたいのである。

御三家のあの時代♪

2015年05月09日 | 詩歌・歳時記

今夜は眠るために「佐々木新一」のcdを
聞き始めたのだが、♪君が好きだよ! で
まぁー、もう寝るのは無理だよ。

西郷さんや舟木一夫の歌の数々を聴かねば、どうにもならないのだ。
歌謡曲黄金時代に出逢えた、私の青春の頃にまったく、ありがたく震えるほどの
感謝を覚えるのだ。

あの頃の歌の数々は、まだ見知らぬ社会というものへの、心構えを教えてくれもし、限りない夢を育んでもくれたのである。西郷輝彦の歌の詩を書く! それが
私の青春の指針になったのである。

佐々木新一の歌はまだ続けている。
「リンゴの花が咲いていた」を聴いてから眠ることにしよう。
彼の歌声のずっーと奥底に、ガキの頃に初めて意識した「三橋美智也」の歌声が響いている。
とは言っても、演歌なんて大嫌いな私です。でも、そこはそこ、ふっふ!