湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

醒ヶ井の春

2017年04月22日 | 詩歌・歳時記

中仙道の美濃から国境を越えて、近江路の二つ目の宿場が、ヤマト尊の皇子の故事で名高い「醒ヶ井」である。太古のえにしえより、今もこんこんと美しい湧水が湧き続け、街道沿いの桜の花が流れに散るさまは、
なんとも優雅な時のうつろいというところだろうか。

むかし昔、西行法師がこの地に立ち寄ったとき、茶屋でのみ残したお茶を接待のおんなが飲んだところ、妊娠したそうな❗
数年後に醒ヶ井にきた西行は、これは哀れと思し召し、茶碗を水に投げうったところ、男の子は水の泡と消えたそうな❗
そんな訳で湧水の源から、下流へ500メートルくらいかな。「西行水」の水源が今も変わらずに涌いている。そこに一つの塚があり「泡子塚」と申します。

美しき、清らかなこの「邑」に観光の人たちがひきもきらない現状を憂いております。

 醒ヶ井に散りしさくらよ湖へゆけ

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