湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

さらばXP and パソコン

2014年03月10日 | 詩歌・歳時記

マイクロ・ソフトのセキュリティー保護があと一ヶ月で終わりますね。 その事も3割ほどの理由

ですが、 指先を何度かたたくだけで知りたい情報をたちまちに知りえるという「デジタル」の

世界が波及するさまざまな障害が、ボクの心身に気づかぬままに人の世の「本質」をまともに

凝視することへの能力を侵略するという、内向的な酷い「猛毒」に今、気がついたのでした。

 

6年前にPCを始めて未知なる世界に夢中になった。 ネット漂流を楽しみSNSのある会に入り、

日本中の未知なる人たちと同じ趣味で盛り上がり、メールで語り合った。 ブログを始めて・・・

写真の縮小なぞというテクニックも身につけたのだった。 けれどもその間に失ったものも多大な

ものだった、と最近になって初めて気づいたのだ。 具体的にその例を言葉にするのは難しい。

 

例えばだが、それまではこころを虚しくしさえすれば天から放射される「言葉」を心のアンテナに

受け止めることが出来たのだが・・・・その能力が減退した、或いは確実にむかしは美しい文字

を書いていたその手が鈍ったとか・・・・ボクの原始人としてのカンとしか言いようがないのだが。

そして以前はその「カン」ひとつを頼りに、心細い情報網のなかから最適の処置を探りあてて

きたものだった。 だからこそ人生は生き生きとしたものであったし、失敗は確実にわが心身を

痛め、それゆえに明日へ立ち向かえたものであった。 パソコンと親しむことによってボクの

野生は消えたのである。 失敗のない実人生ってなんてくだらないものでしょうか?

PCを始めてから確実に滅亡しつつあるのは、昭和20, 30年代に育んできた 「アナログ」 の

時代だけが持つ素晴らしさ、人間らしさとでもいえようか!! 

   

それはまさしく現代の日本が正に失おうとしている、「魂」である。 数字から数字への評価では

なくて、 針から針・・・・つまりは目に見えるアナログへの回帰こそが、復活の指針である。

パソコンの電源をたんに切っただけでは、ウイルスの排除は出来ないような気がする。

 

だから決心しました。 けれども唯一、この6年のあいだデジ・カメから取り込んだおびただしい

写真を無にするのは身を切られるように辛いものがある。 メモリーに取り込めばよい!! なんて

書いてる記事があるけど、ボクにはその手練手管も技術もない。 すべてをあきらめて・・・

3月の末にこのパソコンを初期化して廃品として捨てよう。 

さらば!! PC生活。 ありがとう、愛しのXPよ。

 

 


豆腐のだんご揚げ

2014年03月04日 | 詩歌・歳時記

今夜は7時からBSで 「明日に向って撃て!」 を観る積りだった。 あの雨のなかの自転車の

シーンをもう一度観てみたい・・・と思っていたし・・・ポール・ニューマンとR・レッドフォードの姿を

観るだけで 「快感」 ですものね!! でも、結局観たのは 「時代劇専門チャンネル」 の雷蔵

アワー 「おけさ唄えば」 であった。 1961年の作品である。 ボクは12歳・・・・橋 幸夫の

デビュー一年目か二年目か? 当然御三家なんてかたちもない。 西郷さんは鹿児島の谷山市の

中学生なんですね。 でも・・・橋幸夫の劇中歌に胸が躍りました。 泣けましたのさ。

♪ こいーつを唄うと 泣けるーのさ・・・・忘却のかなたに沈んだはずの歌をまざまざと思い出した。

      

しかしつまらない映画の合い間に、 ボールに卵を一個溶き、水気をきった豆腐を右手の平で

握りつぶして、塩・胡椒・・・だし汁少々・・・ひき肉を投入して、ひたすら粘りがでるまで混ぜる。

今までは母の教えを守って、鶏のひき肉ひとすじでしたが・・・・牛豚の合い挽きはどんなものか

いな? と考えたのが大失敗でした。 あぁー、母は嘘は言わない!! しつこい味で豆腐の風味が

台無しでしたよ。 しかも、山芋をすりおろして加えたので、 柔らかすぎて片栗粉の分量がまぁー

難しかったのです。 まぁー、細かく刻んだネギの風味は格別ではありました。

   

豆腐のだんご揚げ、 ミニ・トマト、 みかんを用意して今度は 「日本映画専門チャンネル」の

高倉健 「あなたへ」 を、ある決心を秘めて、劇場以来二度目の再見でした。

大スクリーンで鑑賞した当時の不満は、結局は解消されませんでした。 原作の良さの半分も

来ていない。 まず各俳優の 「せりふ」 がまったく不明瞭だよ。 俺の耳がおかしい?

けれど、原田美枝子と綾瀬はるかのせりふは完璧に耳に入ってきていたのだ。

   

そして、健さんのハンドルさばきは・・・ドシロウト・・・ではござんせんか?  両手をハンドルの上に

握るなんて、教習所の生徒でもあるまいに・・・嘘っぽいのでござんすよ。

只今、最期のひとかけらを食べました。 ウムッ・・・この次は味噌味にしませう。

お料理とは、永遠に未知なるものへの「挑戦」ですものね。

「あなたへ」。 最低の映画でした。 健さんをはばかって本当のことを言わないジャーナリストを

軽蔑いたします。 天空の城 「竹田城」 が泣いているね。