北部ハノイから南部ホーチミンを巡る3泊4日のベトナム旅行。
【初日】
成田発10時のベトナム航空で6時間。時差2時間で14時ハノイ着。心配した気候は日本から持参のコートでちょうどいい気温。空港でドンに両替。1万円が204万ドン。ドンは桁が大きすぎるのでピンとこないが、ドン表示額の0を二つとって半分にすると円換算できるがなかなか慣れない。
ハノイ市内は車とバイクの大洪水でクラクションの嵐。明日開催のトランプ大統領と金正恩委員長の第二回米朝会談も重なり市内は厳重な警備で大渋滞。初日はタンロン城址とベトナム建国の父であり、ベトナム国民の心の故郷と慕われる立派なホーチミン廟の見学後に名物の生春巻きとフォーの夕食。さすが本場、どれも旨い。夕食後、明日のハロン湾クルーズのためハロンまで高速で3時間の移動。夜8時にホテル着。ホテルの周囲は静かで店も何もない。廊下が中国語でやかましい。
【二日目】
二日目も曇り空。ホテルからハロン湾までの道路には北朝鮮とベトナム国旗が両側に飾られ緑色の制服の軍人が警備に立つ。ハロン湾はベトナム有数の観光地。松島を数倍大規模にしたような島々が1500平方キロの湾に浮かぶ。天気が良ければ青空をバックに湾に浮かぶ島々がきれいだろう。この日は小雨模様のため桂林のような水墨画的な景観を楽しむことができた。観光船は我々のみの貸しきり。今回のツアーは最初から最後まで我々のみでまるで個人ツアーのよう。クルーズは3時間コースだったが、この湾は非常に広く一泊や二泊のコースもあるそうだ。湾に浮かぶ大小たくさんの奇岩や小島を縫うように観光船が行き交う。途中の島で有名なティエンクン洞窟(天宮)を見学。洞窟内は非常に広くかなり天井も高い。様々な形の鍾乳石がライトアップされ大勢の観光客が記念写真で大はしゃぎ。ランチは船内でカニや海老などのベトナムの海鮮料理。旨いが量が多くて食べきれない。クルーズの途中で金正恩委員長が乗船している大型船とすれ違った。ガイドさんの現地情報で船が分かったが米朝会談の最中に観光していることにびっくり。貴重な体験だ。船着場に戻ると50隻以上犇いていた観光船はまばら。それだけここは観光客が多い。
今夜はホーチミンに行くためハノイ空港へ。昨夜は暗くて周りの景色が見えなかったが郊外はベトナムらしい田園風景が広がる。途中、刺繍絵の土産店や焼き物のバッチャン村へ立ち寄るが他に同行者がいないため店員をかわすのが大変。
ハノイ空港で日本語を独学で学んだというガイドのTUNG(トゥング)さんとお別れ。
空港内で軽食を食べて18;00発の国内線でホーチミンへ。機内で思わぬ夕食が出たのでおなか一杯。夜8時過ぎに市内のホテル着。ホテル向かい側のコンビニへビールを買いに行こうと外へ出たがバイクが一杯でわずか4,5mの道路が横断できない。地元の人はバイクを止めながら普通に渡っているがとても真似はできない。少し離れたところでようやく横断。帰りも一苦労。
【三日目】
翌日は妹さんが埼玉に嫁いでいるという若い男のガイドの案内でホーチミン市内を見学。旧大統領府では北ベトナムから進入してサイゴン陥落の象徴となった本物の戦車が敷地内に展示。フランス統治下の名残を残すホーチミン郵便局と隣の現在修復工事中のホーチミン大協会、アメ横のような雑多な市場、ホーチミン広場など見学後に我々2人だけのランチ。
ここもフォーと春巻き料理。相変わらず旨い。
昼食後は市内から車で2時間。ジャングルクルーズのためメコン川近くのミトー地区へ。大きなメコン川の中洲にある島内は観光客目当ての土産店ばかりで閉口。日本のミツバチよりかなり小さなミツバチのロイヤルゼリーを購入。ジャングルクルーズは地元民手漕ぎの小船で両側がやしの葉に囲まれた小さな川を進む20分位のルート。再び本土?に戻り夕食までしばしばし周辺を散策。名物のエレファンとフィッシュのから揚げの夕食後、メコン川に沈む真っ赤な夕日を眺めながら、再び船に乗って蛍見物へ。エンジンを止め真っ暗な河岸に船を横付けすると岸辺の木々の中に小さな光が三つ四つと光る。日本の蛍よりかなり小さな光だ。機体整備で予定より30分遅れのホーチンミン発0:55のベトナム航空で成田へ。成田8時着。小雨模様。
タンロン遺跡。ユネスコ世界遺産に登録された旧ハノイ城の跡地
階段にも蓮の花
ベトナム人の心のふるさとホーチミン廟。入口で厳重なチェックがある。
永久保存処置を施されたホー・チ・ミンの遺体が安置されている。ここの警備は弔意を表す白の軍服の軍人。
市内はバイクとクラクションの騒音の嵐。ベトナムはどこへ行っても同じ喧騒。
夕食はフォーと生春巻きで一杯。
【ハロン湾クルーズ】コミカルな水上劇がお出迎え。
これがクルーズ船
観光ポイントの一つ「夫婦岩」。10万ドン紙幣の絵柄にもなっている。
米朝会談の初日。金正恩(キムジョンウン)委員長の乗った船とすれ違い。貴重な体験。
ランチはもちろん回線料理。ボリューム満点でお腹一杯。
ハロン湾観光で必ず訪れるティエンクン洞窟(天宮)。
独学で日本語を学んだというガイドのトゥングさん。二人の娘の父親。
洞窟内は広くとても天井も高くて圧倒される空間。様々な形の鍾乳石が見事。
この船は全てこの洞窟観光のもの。
ここが洞窟の出口。
【三日目】
ホーチミン市にある旧大統領府(旧サイゴン)。今は有名な観光スポット。
1975年4月この戦車がサイゴンに入り10年間のベトナム戦争が終結。実物2台が展示。
ここは会大統領会議室
ベトナム戦争終結の調印式が行われた部屋。正面に国旗とホーチミンの大きな肖像画。
官邸の屋上にる緊急時の現役ヘリコプター。
最上階のダンスフロア。外交会議後にここでチャチャチャが踊られた。
旧大統領府正面。現在の大統領府はハノイのホーチミン廟の近く。
ホーチミン(サイゴン)郵便局の目の前にあるホーチミン大教会。現在外壁工事中。
昼食後、ジャングルクルーズのためメコン川下流のミトーまで車で2時間。
この船でメコン川中洲の大きな島へ渡る。
島内で小船に乗っての川下りがジャングルクルーズ。約20分の片道行。
本土に戻りホタル観賞までの時間あるので周辺散歩と最後の夕食タイム。
名物エレファントフィッシュのから揚げ。淡白でカレイのから揚げに観ている。野菜と一緒に春雨の皮で包んで食べると美味。
メコン川の夕焼け
真っ暗なメコン川の河岸に七色のイルミネーションが映える。ベトナム最後の景色。