あの街この町♪

青春18キップやツアー旅行などエコで省エネな小さな旅日記。

名瀑袋田の滝へ(H20年8月)

2008年08月09日 | Weblog
 今年の夏はあちこちで雷や豪雨など突発的な不安定な天気が毎日続き、今回の茨城県北部の天気予報も当日は曇りで降水量1ミリではあったが、突然の雷雨も予感しつつ水戸駅から水郡線へ。
 初めて乗った水郡線は3両編成の単線で車両は新しく、水戸から乗車する人が思ったより多く、4人がけと2人がけの座席はほぼ満員の状態。地元の人らしき人はちらほらで、観光客に混じってサラリーマンが目に付く。途中上菅谷駅から常陸大田方面へ行く単線が出ているが、郡山までの直通運転は1時間に一本の運行。目的地の袋田までは水戸から約1時間10分。
 関東平野の真ん中の田園地帯を抜け奥久慈近くになってくると、久慈川が車窓の右や左にゆったりと流れ旅情豊か。キャンプ場も近くにある。曇りだが時々日が差すと車内にいても暑い。袋田駅はロッジ風の建物がポツンと建っているだけで駅員1人。駅前から列車の到着時刻に合わせて客待ちをしていた路線バスで袋田の滝へ。一緒に乗ったのは7~8人。約10分、200円で終点に到着。
 バス停から土産物屋が並ぶ川沿いの小路を歩いて10分ほどで、滝につながるトンエルの入口へ。管理事務所でトンネル通行料300円也を払ってひんやりとしたトンネル内を歩く。思ったより長い。突然ゴウゴウと音が聞こえ、トンネルの暗闇を出たとたん、目の前に大きな滝が視界いっぱいに現れた。さすがに迫力がある。ここのところ夕立が多かったせいか水量も多く、はるか上の方から豪快に四段に滝が落下し、西行法師が絶賛したという『四度の滝』の音が周囲の緑にこだまする。観瀑台左手には屏風岩が上空に高く聳え、滝の周りの緑も深く紅葉の季節には大勢の観光客で賑うだろう。滝の右下方には、奇岩怪石が横たわる川に吊橋が架かり、この吊橋から見る滝全体の景色もまた見事。
 ちょうど昼食時で、バス停までの帰り道を歩いているとあちこちの食堂から呼び込みの声がかかったが、その一角を過ぎると小ぎれいな料亭風の静かな店があったのでそこで昼食をとることに。店の中は割と新しく造りも立派であり、小上がりの座敷で「鮎定食」を注文。中型の鮎の塩焼き2匹で1000円。身をほぐして鮎ご飯にして食べた。旨い!。冷たいビールを飲みたかったが、帰り道は袋田の駅までの炎天下を歩いて行くことを考えぐっと我慢!。店を出て建物を振り返ってみるとそこは「豊年万作」という立派な和風旅館だった。道理で小ぎれいなはずだ。
歩きはじめたとたん、暑い日差しがじりじりと照りつけ、たちまち汗ビッショリ。バスで来た道をそのまま引き返したら遠回りなってしまったが、30分ほどで駅に到着。駅前には、さっき昼食を食べたときにいた「豊年万作」の送迎車が先に着いていた。どうせ駅に来るなら送ってくれればいいのに。
 駅近くの酒屋さんで冷えた缶ビールを飲んでようやく人心地がついた。駅の事務室には駅員の代わりにパートのおばさんが座っていた。
帰りはガラガラの水郡線でゆったりと車窓の夏景色を眺めながら水戸駅へ。
 本日の次の目的地である日立は、水戸駅から常磐線で約30分。日立駅は西口は駅舎も割と新しく大きなビルやヨーカ堂などがあり人が多いが、東口は駅舎も古く周辺も人がまばらでさびれた感じの田舎町。海が近い。駅から歩いてすぐに眼下に真っ青な太平洋が横たわる。海岸線に沿った海の上には高速道路が走り、青空をバックに青い海と白い高速道路の曲線が溶け込んだ景色は一幅の絵のようだ。海岸は遠浅のようで波も静かだが泳いでいる人はいない。中学生くらいの女の子が2人波打ち際で遊んでいただけ。静か。
 帰りの日立駅のホームには、吉永さゆりの「いつでも夢を」と「寒い朝」の懐かしい発車メロディが流れ、思わず歌を口ずさむ。
水戸線の笠間駅で途中下車、ちょっと寄り道してから小山経由で湘南ラインへ。


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