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流雲片々   ~ 香川県・高松市 曹洞宗 祥福寺 ~

おりおりの風光とよしなし事を思いつくままに。栗林公園の南西、小高い山の中腹に閑居する禅寺和尚の雑記です。

はやぶさ

2011年10月24日 | 日記
香川大学博物館での
小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル展の最終日でした

7年間の宇宙の旅に耐え
大気圏突入の際にカプセルだけを残して燃え尽きた探査機はやぶさ



写真は探査機の模型
  本体下部の金色の丸い形をしたところがカプセルです
  探査機の模型しか写真撮影は出来ませんでした


カプセル自体は直径40センチ
中華鍋を張り合わせたような形状で
会場では、部品ごとに展示されていました

大気圏突入時には3000度という高温にさらされながら
カプセル内の部品やパラシュートを保護した前面外枠(ヒートシールド)は模型でしたが
背面外枠(ヒートシールド)は実物が展示され、高温につつまれた際の生々しい姿を伝えていました

展示物の数だけでいえば
カプセルを分解した模型と実物あわせて数点という、ささやかなものでしたが
そのささやかな数点に、どれだけの年月、どれだけの人の苦労が込められているか・・・

数々の絶望的な状況に
心が折れそうになりながらも
あきらめることなく立ち向かった関係者たち
念ずれば全てが叶う、ということはありませんが
彼らは、絶望的と云える状況であっても、断念はしなかったんですね

絶望と断念
絶望と絶望的
この、違いの大きさを考えさせられた「はやぶさ」展でした
コメント
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