鍾馗を探そう

鍾馗(しょうき)さんをご存じですか?
魔除けとして、古い民家の屋根などに置かれています。

八幡浜は雨だった(6/11)

2011-06-11 15:56:14 | 愛媛県
6月19日を以てETCを利用した休日特別割引の上限1,000円が廃止され、
20日午前0時以降はこれまでのように気軽に高速道路が使えなくなります。
そこで最後の恩恵に与ろうと5日、愛媛県八幡浜市へ出向いてきました。
数日前までの週間予報では曇りときどき雨だったので今回は見送る腹づもりでしたが、
実家に着いた4日夕の予報が晴れときどき曇りに変わっており、急遽行くことに決めました。
5月に続いての保内町入りで、
あるみていくらさんのブログに掲載されている3体の鍾馗さんを探し出すためでした。

松山市辺りまでは晴れてきそうな気配でしたが、内子町に入ったころから厚い雲に覆われ、
保内町に到着して駐車すると同時に雨が降り出しました。
出はなをくじかれそうになりましたが、雨に屈するわけにいきません。
せっかく遠征してきたのですから「雨ニモマケズ」の精神でがんばるしかないのです。
カメラを入れたバッグをたすき掛けにし、傘をさし、三脚を持っての探索で、
運動靴がびしょ濡れになりながらも、鍾馗さんを見つけるために歩き続けます。
しかし、4時間近く歩き回っても成果はなく、そろそろあきらめの境地に……。



車1台が通れる坂道の小路に入ったところで時計を見ると、午前10時45分を過ぎていました。
歩きながら後ろを振り返って屋根をひとつひとつ確認しているとき、目に入ってきたのがこれです。



棟端の鍾馗さんとしてはずいぶん小ぶりです。
正座して両腕を組み、一体なにをしているのでしょうか?
わたしには邪鬼をこんこんと諭しているように見えるのですが。

「お約束」のひとつである『剣』は持っていませんが、
『進士巾』をかぶっている、『立派な髭』をたくわえている、
などから判断して、鍾馗さんに間違いないと思います。


結局、かのブログに掲載されている鍾馗さんは見つけられず、
雨の中を歩き回って疲れていたのか、反対側の棟端瓦の確認をし忘れる、という体たらく。
このことを思い出したのは実家に到着してからで、お恥ずかしい。
また、車の中に長靴を積み込んでいるのをすっかり忘れていたことも告白しておかなければなりません。
これを思い出したのは翌6日の夕方でした。
どんだけアホやねん!

【追記】(11日午後4時15分)
この鍾馗さん、あるみていくらさんのと同一でした。