内閣総理大臣を務め、戦後の名首相といわれる吉田茂が1945(昭和20)年より本邸とし、晩年を過ごした旧吉田茂邸
平成21年3月に原因不明の出火により本邸が消失してしまい、現在の建物は再建されたもの。
現在は道路を挟んだ旧三井別邸地区と合わせて大磯城山公園として整備管理されています。
吉田茂は薔薇を好んだことから敷地内にはバラ園があります。
訪れた日は5月中旬でバラ園も楽しみにしていました。
その香りは駐車場まで届くほどで、実際はこじんまりとしたバラ園なのが驚きでした。
せっかくなので、庭や本邸も見学
本邸内だけ観覧料(大人510円)がかかります。
バラ園の奥にある兜門(国登録有形文化財(建造物) )
サンフランシスコ条約を記念して造られたもので、この門は火災消失から免れました。
庭も広く、綺麗に手入れがされています。
夏は虫(蚊)が出てきそうですが、無料で散策できるのは素晴らしいです。
庭からみた本邸
本邸は斜面高台にあります。
孫の麻生太郎氏(現国会議員)によると松の木を切らないようにとして建てられたそうで、本邸内からは松の木越しに海が見ることができます。
本邸は再建されたものですので、当時の雰囲気は分かりますが、重々しさは感じられませんでした。
吉田茂の寝室があった銀の間
隣は海と富士山が同時に見える客間の金の間でした。
左のサンルーム(国登録有形文化財(建造物) )も火災消失を免れました。
現在は耐震安全性から見学不可となっています。
本邸からの通路も閉ざされていました。