side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

逃亡刑事 中山七里

2022年06月24日 | 書籍・雑誌

*****ご注意!!!一部ネタバレの可能性があります!*****


中山七里さんの新シリーズとなるか?

千葉県警捜査一課の切れ者高頭刑事はその体格と剛力な身体能力からアマゾネス冴子との異名をもつが、上司・部下の信頼も厚い

麻薬密売ルートを単独で探っていた刑事が銃殺され、高頭班が担当となった。早速捜査に着手した冴子は、事件を目撃していた8歳の少年猛から真犯人を知ることになる。
その矢先、真犯人に陥れられて犯人の濡れ衣を着せられてしまう。

事件を公にし、自らの無実を証明し、なにより唯一の目撃者猛の身の安全を確保するため、冴子は猛を連れて逃亡することになる。

真犯人は早々に分かるので、本作品は冴子と猛の逃亡劇
ちょっとドンパチするところが現実味がないけど、フィクションなのでよいかもしれない。
警察内部で濡れ衣を着せるという暗い気持ちになる事件背景だが、児童養護施設育ちの猛の無垢で聡明なところが、一種の清涼感を与える。
子供に全く興味のなかった冴子と猛のコンビもなかなか良かった

高頭刑事は既に他のシリーズ作品にも登場・名前が言及されることがあるが、シリーズ化するのかな?

初出 WEB文蔵 (2014年7月~2016年2月)
2017年12月1日 第1版第1刷発行
装丁 泉沢光雄
装丁写真 Getty Image




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