SHOTGUN TERRY OFFICIAL BLOG 『ガイコツマイクのバカ大将』

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ドランクモンキー酔拳

2005-03-13 | Weblog
オレが小学六年生か中一の頃に、「ドランクモンキー酔拳」がゴールデン洋画劇場にて放送されたんだけど、これがたまらなくよかったんだよね~。
今でこそ「ジャッキーチェン」といえば芸風からアクションから、みんなが認識してると思うけど、当時はまだまだブルースリーの亜流アクションスターばかり…。
そんな中で出てきたジャッキーはものすごく独創的で、個性にみちあふれていた。
もちろん、日本語版製作スタッフの功績も大きく、ミスターBOOシリーズなんかもそうだと思うけど、ギャグの訳は言語版とは違うんだけど、切れ味がするどかったねぇ。
その「酔拳」が長い空白を乗り越えて、ゴールデンタイムに登場!吹き替えも新しくなっているという。
オレとしては、以前の吹き替え版が大好きだっただけに残念だが(なんと、当時は酔拳を録画したビデオを軽く100回以上は見ていて、最初から最後まですべてのセリフを覚えていた!)新しい酔拳も楽しみだぜ、なんて思っていたが…。

結果は、期待はずれだったな~。
もちろん、スタッフが違うんだから前の吹き替え版と同じに作れ、とは思わないけど、ギャグのセンスにしてもマジメなセリフの訳にしても、すべてが昔のバージョンに及ばなかったね。
細かく入ってたギャグはただの翻訳のようなセリフになってしまってたし、前のバージョンでカットされていた個所がたくさん採用されてたのはいいけど、オレにとってあの師弟の絆を認識する上で重要なシーン(なおかつ、オレの人生にもっとも影響を与えたシーン)、ジイさんとヒコゥ(あえて「フェイフォン」とは呼びません)の、いよいよ酔拳を伝授する事を決めた夜の会話がまるまるカットされてたのは痛い!
「酒は男を磨く水、心のけがれを落す水」等、名セリフが満載なんだけどな~。
とにかく全編を通してセリフに風情がなかった!
ジイさんの置き手紙も、「ヒコよ、寝食を共にする事幾星霜、名残つきぬがいよいよ別れの時が来たようじゃ」という名調子が、「フェイフォン、約束の一年が過ぎた」だって。こりゃガッカリ!
BGMも、東映公開版そのままに「カンフージョン」(ベースを担当するのは今や大プロデューサーの佐久間さんです)が流れていたファイトシーンがすべて無音声…。う~ん、物足りない…。
このように、万事がガクっとした感じだが、それでもこの映画の持っているパワーはすごく、ゴールデンで放送して、今のガキ共に見せたっていう功績はデカイね。
その意味ではテレ東よ、アリガトーーーッ!