毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
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2009-03-15 | 自然科学
アメリカ人の多い町で暮らしているので、近所にもアメリカ人が住んでいます。
町の中で英語が普通に飛び交っているのは、日本の中でも数少ないところかもしれません。
米軍基地内のお店に連れて行ってもらうこともあります。

ある時基地内のリサイクルショップで買い物をしたら、今日はドルでの支払いしか受け付けられないと言われて困っていました。
その日はドルは持っていなかったからですが、後ろに並んでいた買い物客が円とドルの交換をしようと申し出てくれました。
ほんの1~2ドルの買い物だったので、レートの計算をしだしたその方に多目の金額を渡してお礼を言って買い物を済ませました。

何年か前の記憶ですが、この時の会話は英語でしているのに私の記憶の中ではすべて日本語になっています。
他にもアメリカ人と会話した経験は多くありますが、内容はすべて日本語で記憶されています。

ダイビングをしていた頃、水中での意思疎通はボディランゲージがほとんどで、たまにボードを使った筆談もありました。
必要なサインは決まっていますが、身振り手振りでかなり細かい話が出来ます。

水の中ですから話す事など出来ないのですが、記憶の中では話し言葉として覚えています。
人間の脳は受け取った情報を意味として記憶するようです。
このごろ英語もあまり使わないためにだんだん分からなくなっています。
英語のまま記憶していては意味が解らなくなってしまいますが、脳はなかなか便利に出来ているようです。






恋の春

2009-03-10 | 自然科学
昨日今日と暖かい日が続いて、だいぶ春が近づいてきたようです。
グッピーの水槽を洗おうと庭に出ていたら、あちこちから小鳥の鳴き声が。
鳥の世界は今、恋の春のようです。

発情期を失くしてしまった人間は、動物たちのように体で季節を感じることが出来ません。
でも遠い昔の恋の記憶は不思議と春にまつわるものが多いようです。

人間の妊娠期間は約270日、9ヶ月間です。
今の季節に恋が多いのだとすると、出産の時期は12月頃になってしまいます。
真冬に子育てというのはどうなのでしょうか。
探してみると厚生労働省の統計が見つかりました。


月別にみた近年の月間出生率(人口千対) -平成7・12~16年


この図で見ると、1月と9月にピークがあることが解ります。
人間も動物であり、気が付かないけれども季節に影響を受けているのですね。
恋の季節はやっぱり春のようです。
早春と晩春に。

ただ遠い恋の記憶は、少し寂しさのある春の別れと結びついているのかもしれません。
暖かくなり始めるこの季節は、別れの季節でもあります。








小さいものに宿る命

2009-02-21 | 自然科学
青森は雪の日が続いています。
外は白一色の世界。
せめて緑色の映像でも眺めていたい。
そんなときに楽しめるのがこちら。


MossGreen
MossGreenスライドショー


人は何に楽しみを見出すのかは人それぞれです。
写真でも風景写真の好きな人、人の表情の好きな人、その場の情景の好きな人、いろいろです。
私は幼い頃から小さい物をじっと見つめるのが好きだったので、マクロ写真が好きです。

まだ3~4才の時に近所の畑の隅に一株だけあったスミレの花を観るのが大好きでした。
毎日やって来て畑の隅にじっと蹲る子供は、大人から見たら変な子だったと思います。
子供の狭い行動半径の中ではここだけにある私の宝物でした。

花びらというのは近くに寄ってよく見ると、ぽってりと肉厚でありながら桃の実のように細かい毛がびっしりと生えていて、葉脈には命が流れているよう。
子供心に生き物はどうしてこんな複雑な形を作り出すのだろうと思っていました。
そして指で触ってしまうとこの産毛は壊れてしまうというのも理解できました。

今ここに咲いている花が数日後には枯れてしまう、そんな儚さを持つスミレの花。
眺めているのが私の仕事のようでした。
深い紫色のスミレの花を。

今でも花を見るのが大好きです。
その花びらの暖かさの中に命の流れを感じることが。
生物が形づくる複雑な形態。

紹介したブログのスライドショーには、マクロレンズで撮影された植物が溢れています。
小さな植物の中にも命の力を感じます。
私と同じように、小さいものの中に命あることを感じる人がいるのでしょう。