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観音参り

2010-03-30 | 思うこと
子供の進学など、観音様には何かがあればお参りに行っています。
南部糠部三十三観音の一番札所である寺下観音は、境内を流れる澄んだ水の小川の水音や苔が、静かに心を解きほぐしてくれるスポットです。

青森県では観音様の社には鳥居が必ずといっていいほどあります。
観音は仏教なのになぜ鳥居があるのかは、まだ調べられずにいますが、神仏混交は古い時代からの習わしとして深く根付いているようです。
明治時代初期の神仏分離令の間も、その後も、ここでは観音信仰と鳥居の組み合わせを受け入れる風土が強く残っていたといえるでしょう。

 
 



所用のため一週間ほど更新をお休みします。
今年は春も寒い日が続いていましたが、山の花は例年より早く咲き出しそうです。
4月になれば花の季節ですね。


3月のイベント

2010-03-29 | 青森イベント
ひいなまつり展    八戸市 更上閣  3月1日~3月14日 9:30~16:30
夜越山洋ランまつり   平内町 夜越山森林公園   3月6日~3月22日  8:30~17:00
湊日曜朝市   八戸市 館鼻岸壁  3月14日から12月まで毎週日曜日 3:00~8:00
ぎんなん寮 春の大感謝セール   公立ぎんなん寮  3月21~22日 9:00~15:00
常田健 土蔵のアトリエ美術館    3月の開館日   27日 28日  10:00~3:00
八甲田ウォーク   29日 30日 31日


小さな美術館ミモザ

2010-03-29 | 青森文化芸術
八戸市の美保野にある『小さな美術館ミモザ』では4月9日まで、銅板打ち出しと魚拓彩画展が開催されています。
魚拓彩画に興味があって初めて見学に行ってきたのですが、展示数は少なくてもなかなか見ごたえのある絵画ばかりで、セレクトの良さに呻らされてしまいました。
併設している喫茶店では美味しいコーヒーも出しているのですが、絵画に詳しいお店の方の話を聞いているのがとても楽しい時間でした。

こちらでは2~3週間単位で色々な展示会を催していて、主に地元の作家作品が鑑賞できます。
展示希望の方は無料で展示できますし、公募写真展も企画しているとのことで、写真に自信のある方はぜひ申し込んでみてください。

 


小さな美術館ミモザ
青森県 八戸市 大字美保野 13-928
営業時間  11:00~18:00 (11/1~3/31の冬季間は17:00まで)
定休日   日曜日 月曜日




南部味の煮干ラーメン

2010-03-26 | 美味しいお店
青森県のラーメンといえば煮干味ですが、津軽と青森市、南部ではそれぞれ少し違いがあります。
私個人的には、津軽青森のラーメンは完結した味で、南部の煮干味は他の料理との相性が良いと感じます。
ラーメンと握り寿司のセットメニューをよく見かけるのも南部ならではですね。

階上町にある煉瓦亭のラーメンも煮干の効いた美味しいラーメンです。
こちらの「ジャンボワンタンメン」683円がずっと気になっていたので食事に行ってきたのですが、「ジャンボ」は何に係る形容なのかと思っていたら、「ワンタン」だけではなくて全体に係るのだと思えるほどのボリュームでした。
煮干だしのスープとワンタンの相性は思った以上に良くて、「一粒で二度美味しい」を楽しめます。

煉瓦亭では海鮮ラーメンが人気メニューで、以前知人と来た時には、そのどんぶりの大きさにびっくりしました。
メニュー全体にボリュームがあるのかもしれません。





ランチメニューもボリュームありました。
海鮮料理のメニューも充実しています。

煉瓦亭
三戸郡階上町道仏天当平1-49
営業時間    11:00~21:00
定休日     月曜日


春の色

2010-03-25 | 青森自然
毎年のことですが、春一番の花が咲きはじめる時は、小さい花であっても涙が出るほど輝いて見えます。
フクジュソウは陽光を花びらに見えるガクで集めて雄しべ雌しべを暖めます。
集光機の働きをするため花は輝くように日光を反射します。

一番下の写真はアズマイチゲです。
青森県ではアズマイチゲとキクザキイチゲの二種類がみられますが、葉の形が違うので見分けられます。
これから5月の半ばころまでの間、少しずつ高度を上げながら春一番の花の季節が続きます。

  


一つの区切り

2010-03-23 | 登校拒否について
登校拒否だった下の子供の卒業式に出席してきました。
直前までちゃんと登校することはできなかったのですが、本番ではしっかりと答辞を言うことができ、式は滞りなく終えることができました。
私にとっては小学校は最後の卒業式になるのですが、毎回何かしらの感動があり、学校教育は子供にとって大きな意味があるのだと納得してしまいます。

子供が育つには通過儀礼が必要で、育つ過程のどこかに上手く組み込まれていなければならないと思っています。
小学校卒業は12歳で思春期の入り口にあたり、子供時代との区切りとして重要な年で、6・3・3の学制を見直す話が何度か出てはいるもののやはりこの区切りでの学制を続けているのは12歳での卒業式というタイミングが良いからなのでしょう。

小学校での登校拒否はとりあえず登校できる方向に進んできましたが、環境も人もがらりと変わる中学校ではどうなっていくのか。
「一学期の前半が分かれ目ですよ」
そんなアドバイスもいただいていて、まだもう少し気を抜けない時期は続くのでしょう。




お願い力

2010-03-20 | 人間心理
生きていくのに一番大切な能力は何か。
そんな話をしていると、大概はお金を稼ぐ能力が最初に挙がるのですが、事故や災害など急を要する場合にはまた違う能力が必要になるのでしょうし、無人島に漂着したらなどと荒唐無稽な前提になってくると、火起こしとか魚釣りとか食べ物に関する能力の話になってきます。
食べていけるだけの収入があるとしたら、そんな現実的な前提を設けても、答えは人それぞれになると思います。
コミュニケーション関連の能力が比較的多くなるようですが、私はその中でも「お願い力」が重要だと思っています。

人に頼るのが嫌いな人は思われている以上に多いのではないでしょうか。
経済的にゆとりがあれば人に物を頼まなくても生きていける世の中で、わざわざ負い目を持つ行動が嫌がられるのもわかります。
自身のプライドから人に何かを頼めない人もいるでしょう。
それでも生きていると自分一人では対処できない難問が現れます。
私にとっては子供の発達障害や登校拒否でした。
自分が全力をかけてもどうしていいのか分からない困りきった時に、手を差し伸べてくれる人はいました。
そんな人にそうっと小さなお願いをすると気持ち良く助けてくれます。
私もお願いが苦手な一人でしたが、小さな出来事の積み重ねから人に頼る、お願いする事が出来るようになってきました。

人間一人の力は小さいと今では思います。
もっと周りの人に頼ってもいいのだし、それが上手に出来るようになれれば良いなとも。
ただ、上手に頼み事が出来ればいいというわけではなく、そこには充分な感謝と、自分が頼られた時には頼ってきた人のために動く心構えが絶対に必要なのだと思っています。




巨木の宝庫 青森県

2010-03-18 | 巨木
巨木の豊富な青森県で、また新たに日本一の巨木が見つかりました。
見つかったという表現を名の知られているこの木に使うには変ですが、平成10年に環境庁生物多様性センターが発足し、翌年から自然環境保全基礎調査が開始されてネット上にデータをまとめるまでは、日本一の巨木が何処にあるどの木なのかの情報は正確には分からない状態でした。

市町村の教育委員会で行っていた調査から漏れてしまう木もあります。
2007年に日本一と認定された十和田市のブナを2008年に見に行ってきたのですが、新しく認定された木なのでかなりの健脚でないとたどり着けないほど山奥にあるのかと思っていたら、舗装された車道からわずか5分の場所にありました。
以前から山に入る人には知られていた木なのだそうです。
青森県の巨木を訪ね歩いていると、いたる所で名もない巨木に出会います。
国内有数の巨木はまだまだあるのでしょうし、胸高の主幹周3m以上の巨木の数もまた日本一なのかもしれません。
調査認定が進めば巨木の青い森の県と胸を張れるようになるはずです。

今回日本一と認定された「上村のカシワの木」は、県重宝 旧圓子家住宅の敷地内にあります。
全国的に巨樹の少ないカシワですが、東北町にある豊前の柏は根元近くで二股に別れていて、胸高での主幹周が3mに満たないために巨木認定がされない木です。
測定の基準から外れてはいますが充分に立派な木で、遠くない将来に巨樹の仲間入りをするのでしょう。

日本一幹回り5.4m 五戸「上村のカシワの木」
ダケカンバ 日本一の巨木
青森県十和田市で日本一のブナ(単幹)を確認 全国巨樹・巨木林の会





つぼのいしぶみ

2010-03-17 | 名所 旧跡
青森県の七戸から野辺地にかけては県内有数の豪雪地帯です。
「一山越えると春の田起こしが一週間違う」
「車で10分走ると天気が違う」
そんな表現が納得できるほど、3月の中旬になっても雪の多く残る東北町に「日本中央」と刻まれた石碑があります。
真贋論争は未だに決着が付かず棚上げ状態のままですが、歴史のロマンに満ちたこの石碑はネットでも数多く取り上げられています。



1876年(明治9年)に東北を巡幸していた明治天皇はここで、千曳神社の敷地の発掘と周囲の探索を近在の住民に命じています。
西行法師、和泉式部など多くの歌人が和歌に詠った「つぼのいしぶみ」は、坂上田村麻呂が征夷のため東北へ来た際に、「つぼ」という場所で石に文を刻んだと12世紀末の文書に書き記されています。
千曳神社には、昔この地方に北に住む鬼を防ぐための石碑があり、鬼を追い払った後その石碑を千人の人が千曳神社まで引いて運んだという謂れがあり、隣接して「坪」「石文」の地名地があります。
東北本線の上野・熊谷間の開通は1883年、青森までの全線開通は1891年で、この時まだ列車は通っていません。それでも時代が大きく変わって間もなくここを訪れたのは、歌の文化を大切にしていた皇室が、それだけこの碑の伝承に強く関心を持っていたからでしょうか。

同じ青森県内でも東日流外三郡誌は偽書として確定しましたが、埋もれている筈の地方の独自の歴史に対して抱く興味は歴史好きにはとても強くあり、専門家ですら信じさせてしまうほどの強烈な輝きを放っています。
「日本中央」の碑は昭和24年に、近くに住む人によって石文集落近くで発見されています。
千曳神社の謂れと「坪」という地名、発見場所の「石文」。
歴史ファンでなくても想像の世界に引き込まれそうな歴史ミステリーです。

ちなみに千曳神社のすぐ裏手を流れている小川は、石碑発見場所の横を流れている小川と、発見場所のすぐ近くで合流しています。
江戸時代に社が取り払われていた時期もあり、この頃に大きな洪水があったとしたら。
いえいえ、想像の話ですが。

春の千曳神社は、まだ深い雪に閉ざされていました。
明治天皇が掘り返させたという社殿の見学は、雪が消えてからになりそうです。



つぼのいしぶみ Wikipedia
日本中央の碑 下北見聞録
「壺の碑」に新説?「日本中央の碑」は明治9年に発見 JANJAN
東日流外三郡誌 Wikipedia





七戸 鷹山宇一記念美術館の絵馬

2010-03-16 | 青森文化芸術


見町観音と小田子不動堂に奉納されていた絵馬は現在七戸町立鷹山宇一記念美術館に収納されています。
道の駅七戸に併設されている鷹山宇一記念美術館の奥まった一角に絵馬の資料館はあって、大切に守られていると感じるその展示室を先日見てきました。
展示室の撮影は不可とのことなので、絵馬の画像は青森県ホームページからの流用です。

見町観音小田子不動堂は1300年代末に相次いで創建されています。この時期の歴史年表を見ると足利三代義満の時代ですが、室町時代はそれまでの荘園がなくなって村落共同体が現れ、商業組合といえる「座」ができます。この「座」は寺社や貴族を本所として成立していました。
思うに馬産のこの地方は「馬座」ともいえる組織を作り、本社としての必要性からお堂の建立がなされたのかもしれません。
奥州藤原氏が滅びてから二百年、社会の変化が本州の末端まで届くには数十年単位の時間がかかったのでしょう。

国の重要有形民俗文化財に指定された絵馬は絵馬館に展示されています。
17世紀から19世紀に奉納された、ハガキ大から30cm程の大きさまで様々な絵馬の中で、

 宝永六年 六月十一日 
 奉納者 石田喜右衛門 娘 きく

そうしたためられている絵馬は、馬の後方に椿らしき花の絵が描かれていました。
若い娘の願いが何であったのか知る由もありませんが、花の図柄からは明るい何かを連想してしまいます。


南部馬にまつわるエピソード集
幻の南部馬をたずねて



入館すると鷹山宇一の作品も見学ができます。
本物を生で見る迫力は素晴らしいものです。
ただ残念だったのは美術館の展示室には外光が入り、額のガラスに反射して室内が映りこんでしまうことです。絵画鑑賞の条件としては致命的です。早急な改善を望みます。


七戸町立鷹山宇一記念美術館
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料  一般 500円 高校・大学生 300円 小・中学生100円