毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
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11月のイベント

2010-11-24 | 青森イベント
3日   旧渋沢邸をもっと知ろう  古牧温泉青森屋渋沢文化会館
6日~12日 ネパールからの贈り物・素材展  南部町ハッシャゲニア 11:00~17:00
7日   戸鎖新そばまつり
11日  つり雛甲子園inジョアン  五戸町
27日~12月5日  木住野利明人形展  南部町ハッシャゲニア 11:00~17:00



人間は不可解な事象に理由をつけたがる

2010-11-24 | 人間心理
今年の春に父が他界して間もなく、姉が父の夢を見たとのこと。
夢の中で出かける支度をしていた父は、どこへ行くの ? という問いかけに
「ちょっと青森に行ってくるわ」
そう答えたとのこと。
家族の中で青森に住んでいるのは私だけなので、当然私の所へ来るという意味ですが、夢枕に立つならまだしも夜中に枕元に立たれては嫌だなあと笑い話にしていました。

四十九日の納骨が済んだ頃からわが家のドアチャイムは頻繁に鳴るようになり、最近またピンポンダッシュが流行っているのかと思っていましたが、どう考えても誰もいない。
機器の故障と考えてそのままにしていたものの、気になってはいました。先日、その姉と色々と話していてその話になった所、
「お父さんはプライド高かったから、来てくださいと言われないと行かないし。一度も行っていないあなたの家が見たかったんだよ」
死後の世界を信じているわけではないけれども、その説明にとても納得してしまいました。

青森は信仰の厚い所です。
色々な神様を祭り上げ、信仰心は今も変わりなく続いています。
その背景を、神を希求する理由を知りたいと願いながら今も考えていますが、ここに住んでいるとそれが自然な考え方なのかもと、ふと思ったりします。






きりたんぽの話

2010-11-20 | 青森の味
菅江真澄遊覧記「雪のもろ滝」で、11月(新暦では12月)に白神山地の暗門の滝を見に行く途上、雪の夜に杣人の山小屋に宿る話があります。
山働きの人が夜食として「たんぱやき」を作って皆で食べるのですが、作り方は「きりたんぽ」と同じで、最後に味噌をつけて焼き、棒に刺したままを食べています。
現在では切って鍋に入れる食べ方が有名になっている「きりたんぽ」以外に「みそつけたんぽ」もあるそうで、200年前にも同じものを食べていた話を興味深く読んでいました。

青森県南地方では「みそもち」は麦の餅ですが、作り方食べ方は「みそつけたんぽ」と同じです。
日本海側は米で、太平洋側は麦と、使う素材は違っても形状が似ているのは北東北の食文化でしょうか。

鍋物用のきりたんぽはスーパーでも売られていますが、自宅でも簡単に作れます。
ご飯を麺棒などで搗いて粗く潰し、割り箸などに巻きつけてガス火で表面に軽く焦げ目をつけるだけ。
寒くなってきたので鍋料理の際はお試しください。





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不便の効果

2010-11-19 | イチョウ巨木
奥多摩町 日原森林館の巨木データベースを利用してイチョウの巨木巡りをしています。
検索をすると市町村名と字名だけが表記されていて、それを頼りに近くへ行ってから自力で探すのですが。
大きな木ですから遠くからも見つけることができる場合も多いのですが、さっぱり分からずに難渋することもしばしばです。
勘違いから隣の字で探していたり、近くに見えるのに道が分からなかったり。
そんな時は人に尋ねるのですが、どこでも親切に対応していただいて、それこそが忘れられない思い出になっていたりします。
時には一緒に探してくれる人がいたり、一緒に感動してくれる人がいたりと、自分一人で行動しているつもりが各地でその時々にご縁のある方と御一緒している、そんな気がします。

今、菅江真澄遊覧記を読んでいますが、200年前に青森県にも数年間滞在していた菅江真澄は、旅の途上に出会った人々との交歓をとても楽しげに描いています。
しっかり調べて予定を組み立てて行く旅行は、菅江真澄の時代にはありえない娯楽でしたが、現代でも各地で近在の名所を聞き訪ねて歩く楽しさは旅の醍醐味のはず。
青森は語りのうまい人も多いのか、中々に名調子の薀蓄を語る年配の方にもよく会います。
「おらほ」の自慢話というものも素敵な観光資源だな、と思っています。



十和田市のイチョウの黄葉も見ごろになっていました。






イチョウの季節

2010-11-15 | イチョウ巨木
イチョウの黄葉の季節になり、今年もまだ出会っていないイチョウの木を巡り歩いています。
紅葉とはまた違い、イチョウの黄色い葉の色は冬枯れ間近の里を明るく彩る秋の色です。
夏の間は他の樹木と見分けがつかないのですが、この季節には遠くからでもそれと分かり、黄色い大きなイチョウは寺社にあることがほとんどです。

田子町方面を走っていて道路端に大きなイチョウの木を見つけ、車を止めて写真を撮っていると、近在の人がやってきて説明をしてくれました。
昔このあたりにお寺があって、その寺の木だったこのイチョウは、切ろうとすれば悪い事があるので誰も切らない。寺はなくなったけれど、この木だけは今も残っているとのこと。
「古い道路は少し離れていた場所を通っていたんだ。」
そんな話を聞いているのが巨木巡りのもうひとつの楽しみで、今までも多くの方から色々な話を聞いてきました。
親切に道案内をしてくれる方や謂れを教えてくれる方など。人に尋ねるという事が本当は一番楽しいのかもしれません。

真清田神社
蔵王権現





新蕎麦の季節 はつ花

2010-11-11 | 蕎麦


それほど多くない外食の機会は蕎麦を選択するようになったこの頃。
熱くなるとのめり込むという悪い癖がありまして、蕎麦が気になり出すとそればかりを追いかけてしまいます。

十和田市の手打ち蕎麦店「はつ花」はジャズの流れる大人な雰囲気のお店です。
外食で蕎麦ばかりを選んでいると、他のメニューが気になり出してきますが、昼にはリーズナブルなランチセットもあって、あれもこれもの悩みにも対応しています。
この日は同行者がたのんだ海老天丼と大盛り蕎麦のセットが、とても絵になりました。
さっくりと揚がった天麩羅もなかなか。

食後に知ったのですが「本日新そば」の張り紙があって、知らなかったけれどとても美味しい蕎麦でした。
「新蕎麦」が喜ばれるのは、初物好きな心性からと思っていたのですが、どうもそれだけではないと、ふと思ったのでした。

 


はつ花
場所 青森県十和田市稲生町19-18
営業時間 11:30~13:30 18:00~22:00
定休日 水曜日


物語のフォークロア

2010-11-09 | 民俗
小さい頃、祖母から5代前の先祖の武勇談を聞きました。お城に住み着いた怪物を退治した話でした。
祖父の曽祖父という、なんとなく想像できそうな近い先祖の話だった記憶を思い出して、先日母に聞いてみたところ
「ああ、あれはお城の石垣に大きな蛇がいたから捕まえた話だよ」
と、あっけない答えが。
子供心に一大スペクタクルと思えた話は、何のことはない話に成り下がってしまいましたが、文字を持っているいないにかかわらず、家族やの歴史は伝承という形で伝わる場合が多いのだと思った瞬間でした。

東北の歴史は文字による記録がなく、大和政権という外からの記録や考古学的アプローチから類推するのが歴史時代以前を知る方法です。
記録がないからといって歴史がないわけではなく、縄文時代から続く長い歴史は、今でも心の奥や古いしきたりの中に眠っているかもしれません。
アイヌ民族にはユーカラという叙事詩があり口伝によって伝えられています。
文字がなくても伝承の方法はあり、物語を大切にする文化もありました。

アイヌ語で物語を表す言葉は「イタク」で、恐山で有名な「イタコ」の語源とする説もあります。
柳田國男はイタコの語源を、吾妻鏡(鎌倉時代1300年頃編纂)に巫女を市子と表記されていることから市子(イチコ)からの転化と述べていますが、私は「イタク」語源説に共感できます。
死者との交流は家族の物語であり、個人の人生の物語でもあります。
部族の歴史、の歴史、家族の歴史は重なりながらも重ならない部分を残し、部族・の歴史からはみ出した家族の中の個人的な歴史はイタコの口を通して語られます。イタコはまさに物語を語る人だったのかもしれません。

同じように占いなどをする沖縄のユタは、音の似ていることからイタコの転化ではないかとも言われますが、言語的には琉球方言とアイヌ語は関連性も薄く全く別の語源によるものと思われます。
しかし沖縄方言には「話す」=「アビル」の他に「語らい」=「ユンタク」の語があって、巫女である「ユタ」と「ユンタク」の音が似ているのは「イタコ」と「イタク」の関係と同じように「物語する人」の意味を感じます。




今日の写真は、私の父方の祖父が亡くなった昭和10年代の葬儀の写真です。
当時は女性の喪服は白だったことが分かります。




今年のガッカリ大賞(個人的に)

2010-11-06 | 思うこと
今年の総括は早すぎるかもしれませんが、ニュースを見て非常にガッカリしたのがこちらです。
三戸の野瀬観音8年ぶり開帳、住民ら拝観(2010/08/20)
なにしろ10年に一度の御開帳。
次は2020年の予定とあっては10年分のガッカリ度でした。

新聞からイベント情報を集める事が多いのですが過去形の情報が多く、終わってしまったイベントの記事を見ながら事前に知らなかったことを残念に思うことが多かったので、今年は月間イベント情報をブログトップにしていました。
自分の行きたいイベントはここへ書き込んでメモ代わりとしていましたが、冬になれば行きたいイベントも少なくなるため11月で終わりにしようと思っています。
イベント情報は来年春からの復活を予定しています。







蕎麦どころ 二戸

2010-11-04 | 蕎麦
二戸市浄法寺地区の新蕎麦まつりで蕎麦を食べるべく県境を越えてきました。
標高のためなのか岩手県内に入ると車窓から見える紅葉がみごとです。
食べ盛りの息子二人も連れて行ったため、祭りで美味しい新蕎麦の他に色々食べたにもかかわらず食べ足りないとの事なので、二戸市の蕎麦屋「きんじ」で〆の蕎麦をいただきました。実は思惑通りの行動だったのですが。

岩手手打ちそば街道のれん会の店で、地元産のそばを使って自家製粉の手打ちの蕎麦。
二戸の蕎麦は、春に浄法寺の蕎麦を食べたときからファンになっていましたから、思い切り期待していました。期待しすぎるとハズすという、よくあるパターンに陥らずに、香りもコシも強い期待通りの蕎麦に大満足です。
新そば祭りの蕎麦と「きんじ」の蕎麦と。
二戸の紅葉を観ながらの蕎麦三昧の一日でした。





きんじ
場所 岩手県石切所枋ノ木63-12 巖手屋ビル2F
営業時間 11:00~15:00 17:00~24:00
定休日 日曜日