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穴場を持つ

2013-01-15 | 青森自然
下町育ちなのに人の多い場所は苦手です。
たしか若い頃から同じ志向だったと思います。
若い頃の旅行は有名ではない場所が多かったですし、その後の人生の歩き方を思い出しても、僻地と言える場所ばかりをあえて選んでいました。
青森県に住んでも、行きたい場所は有名観光地ではなく、自分の好みに合った無名の場所ばかりでした。
昔ダイビングに凝っていた頃は、マリンスポーツの中でも極めてマイナーな、要するにカッコ良くないレジャーであったため、サーフィンやウインドサーフィンなどの華やかなマリンスポーツの人達を見て自虐的なギャグで笑っていた事がありました。
今ではダイビングも市民権を得ていますが、世の認識というのは移り変わるわけで、昔と同じ認識が続いているのはごく限られた世界だけかもしれません。
苔やシダが好きという好みもマイナーなものと思っていましたが、最近は「苔ガール」なる呼び名も出来て、一般に認識されつつあるのかとも感じます。

今日は偶然聞いた「穴場」という言葉に、色々と思い巡らすことがありました。
「穴場」という言葉の響きは良いものがあって、たぶん「自分だけ特別に知っている(行った事がある)」という優越感をくすぐるから、という理由があるのでしょう。
でもそれだけではなく、秘密の場所を持つ楽しみもあるでしょうし、人混みが嫌いな人にとって、人がいない(来ない)という理由もあるかもしれません。
少なくとも観光業において、そんな特別感をくすぐる「穴場」をたくさん持つ事は、サービスとして大切でしょう。
ただ青森には穴場が多すぎて、一人で行くには野生動物との遭遇が怖くて、できれば多くの人に知ってほしい場所もあります。
考えてみればそんな穴場を掘り起こして、このブログに書き込むことが青森の魅力を伝える事になるのではないかと思っていましたが、個人的に教えてもらったポイントでも大切に秘密にしておきたい場所もあります。
写真は苔の鑑賞に絶好なポイント。二年前の写真です。






六戸町 鶴喰神社の狛犬

2013-01-13 | 名所 旧跡
正月も終わり、もうすぐ小正月です。
初詣に行ってきたという人も多いのではないかと思うのですが、昔は神社に詣でて願い事が叶うと、お礼参りという物がありました。
願って叶ったのですから、神仏にお礼を申す機会なのですが、最近では願うだけでお礼に言った話は聞きません。
神様と言えども、お礼無しに次の願いを言うのはどうなのだろう、人間ならそんな事をしたら次の願いは聞いてもらえないのだろうなどと思ってしまいます。
初詣の他に、年末にその年のお礼を兼ねて参拝してもいいのではないかと思います。
ただ、年末はどこの神社も新年に向けての準備で忙しそうでなのですが、神様はまだ願い事をする人もなく、少し余力がありそうです。

近隣の神社にお礼参りを兼ねて参拝してきましたが、私は六戸の鶴喰神社の狛犬が大好きなのです。
阿吽のどちらの狛犬も、どこか笑っているようで、新しい年に笑いをおすそ分けしてくれそうな気がします。
この狛犬を見ると、今年も笑顔になれるような気がします。
この神社は、参道にカツラ・スギ・イチョウの巨木があって、巨木見学としても楽しい神社です。





冬の奥入瀬

2013-01-05 | 青森自然
シダで有名なのは正月飾りにも使われるウラジロです。
冬でも瑞々しい緑色であるため、西日本での正月飾りに使われてると聞きます。
東北地方では正月飾りにシダが使われているとは聞きませんが、シダには耐寒性に違いがあって、雪の降る頃まで瑞々しい緑色を保っている種類もあります。
リョウメンシダの多い場所にある巨木を見学してきました。
巨木はもちろん魅力的なのですが、新雪を踏み抜いた時に、たまに姿を見せる緑色のシダの葉は、モノクロと空のブルーだけの世界の中で新鮮な驚きを魅せてくれます。

正月休暇で遭難のニュースが多く、新雪の山の景色が素晴らしすぎて、その魔力に囚われる人も多いのかもしれませんが、私はほんの少し前まで生命の宝庫であった雪の下の緑色に惹かれてしまうのです。
雪の上を歩いて、時たま踏み抜く雪の下には、雪の布団をかぶったほんの少しの緑色が残っていることに、小さいありがたみを感じるのです。

 




謹賀新年

2013-01-01 | 思うこと
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は思うところあって、生活が今までとがらりと変わるかもしれません。
更新が途絶えたなら、それは個人的に何かを乗り越えているところだと、暖かく見守ってくださいね。
それでも青森に関する話や、巨木についての新しい知見などを書き続けていきたいですし、どうしても見てみたかった、いくつかの滝についても、もし実際に見る事が出来たなら報告したいと思っています。