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知らないものは怖いもの

2009-11-30 | 社会
民主党による事業仕分けが進んでいるようです。
政権交代当初、日本は終わりだというような悲観的な見方もありました。
もちろん今でもあるわけですが、天下りの原因になる予算配分は仕分け事業によって見直しの対象になっています。
政官財の癒着というのも何十年来言われ続けてきたことですが、小さな手直しでお茶を濁してきた感があります。
国の予算の使われ方はこのように見直しをして、妥当な使い方をしてもらいたいと思います。

初めての場所に行く時、初めて何かをする時は不安を感じます。
不安から非難の意見が出ることも多くありますが、新進党によって政権が変わった一時期を除いて50年以上同じ党が与党であったために不安からの意見も見かけます。
でもどこかで見直しがなければ、より閉塞した社会になってしまうとも思います。

少なくとも今回の選挙では、投票によって政府が変わることを認識できたのです。
これからもそれはできると言う事ができるでしょう。
よく見て考える、そして投票をする。
これが一番大切なのだと思います。




肌がきれいな県

2009-11-30 | 青森
先日ニュースになっていた肌美人の多いイメージがある県のランキングです。
北国に多いという感想が多いのですが、私は日本海側に多いのではないかと考えています。
日本海側では冬の湿度が高く、沖縄では年間通して高湿度です。
湿度の高さが肌のみずみずしさに影響するのではないかと思うのです。
でも、このアンケートはあくまでイメージを持つ割合なので、実際にどうなのか調べている訳ではありません。

個人的には青森県は美人が多いと思っています。
ビックリするほどの美人が普通に大勢いて、平均を考えても東京よりも上なのでは、と秘かに思っています。
先日見てきた南部俵積み歌全国大会でも、美人の歌い手さんが多かったように思います。



「いいお肌の日」アンケート調査結果 秋田経済新聞(2009年11月08日)




日本の美意識

2009-11-29 | 民俗
晩秋のこの季節はドライブをしているとイチョウの黄色がよく目立ちます。
遠くからもそれと分かるイチョウは近くへ行ってみると神社にあることがほとんどです。
鳥居と社の赤、杉など常緑樹の緑、そしてイチョウの黄色は、色の黄金率ともいえるほど鮮やかで見事な調和を見せます。

 

「イチョウを屋敷に植えてはいけない」という俗信がありますが、理由として挙げられている事がこちらです。

○ 高く育つため。「屋根より高い木は植えるな」という俚諺もある。
○ イチョウは移帳(移動、兆散)につながる。語呂合わせで嫌われることも多い。
○ 山形県置賜地方の民俗調査では「イチョウは俗家では植えぬ」との記載もあり、イチョウ、合歓、朴は寺社のものだという認識があった。
○ 銀杏の実の異臭が嫌がられた。

この中でイチョウは寺社のものだという認識は、水分の多い木のために火災の予防としてという説もありますが、それだけであれば寺社に限らずもっと広く植えられていてもいいとも思えます。
他の木と違いイチョウの黄葉は気候の違う日本の各地でもほぼ同じ時期に始まります。
北から順に少しずつ南へ移動しているわけではなく、それはネット上の情報を見ていても感じることです。

青森県に限らず東北地方では、他の樹木の紅葉が終わってからイチョウの黄葉が始まります。
遠い昔に冬枯れの中で輝く黄色を見た人々は、この色に神域を感じたのかもしれません。
古代より朱や丹などの赤い色は墳墓や寺社仏閣に使われています。
赤と調和する色として黄色と緑色を選んだのは、日本に住む人の美意識が関係しているとも言えるでしょう。

なぜ寺社のものなのか、人の思いを想像し、また日本人としての美に思いを馳せることは楽しくもあります。




波のように

2009-11-28 | 登校拒否について
今でも登校拒否を続けている下の子供は、本に夢中です。
毎朝起きて兄が出かけてしまうと、ひたすら本を読んでいます。
毎日寝転がって本ばかり読んでるので、登校を促し始めています。
とりあえず学校に行って給食を食べてくるのが今の目標です。

一ヶ月ほど前までは校門から家に逃げ帰ってしまうほど頑なに登校を拒否していましたが、今ではしぶしぶながら保健室に向かっています。
子供の状態にはムラもありますが、これ以上は無理、という状態からは抜け出たと感じます。
子供の状態に合わせて対応を考えていますが、対応内容も日ごとに変わっていきます。

「登校拒否の子供に対する正しい対応の仕方などというものはない」と思っています。
本人の性格や能力、周囲の状況、原因など細かく言えば同じケースなど無いほど違うものを、登校拒否という結果の形だけで一括りにはできません。
また、時間の経過によってどのように変化していくのかも人それぞれです。
大切な事は、子供をよく診ることなのだと思っています。



担任の先生からは2~3日に一度は電話があり、密に連絡を取っています。
少なくとも一緒に考えてくれる人がいる、それは心強く感じます。



石動の夫婦イチョウ

2009-11-27 | イチョウ巨木
北金ヶ沢からそれほど離れていない所に石動(イスルギ)の夫婦イチョウがあります。
幹周り12mと9mの二本の巨木が並んでいます。
山の合間にあるため、黄葉の時期は北金ヶ沢のイチョウよりも二週間ほど早くなりますが、せっかく来たのですからこちらも見学して来ました。

山に向かう行き止まりの道にあって、黄葉時期も終わりのために訪れる人も殆んどいません。
写真を撮りながらふと振り返ると、刈り取りの終わった田んぼにサルの群れがいました。
人を警戒しているのか20~30m以上近づいては来ませんでしたが、車から離れて一人で撮影中で、サルの群れは20頭ほど。
野生動物がすぐ近くにいるのはとても怖く緊張しました。
近くには集落もあり、毎日の生活は大変なのだろうなと思います。
農作物の野生動物による食害もニュースになりますが、間近に見ると実感として伝わってきます。






石動のイチョウはもう冬仕度を終えていました。





微生物の惑星

2009-11-26 | 自然科学
新型インフルエンザの流行で、人の集まる場所には消毒剤が置かれているのをよく見ます。
抗菌グッズもたくさん出回っていますが、人間に限らず生き物は細菌などの微生物との共生なしには生きられません。
人間の体は約60兆個の細胞から成り立っていますが、人間の大腸内に住む微生物は100兆を超えるともいわれています。
皮膚上にも常在菌はいて、人間と共生する微生物は人体細胞よりもはるかに多い。

動物も植物も微生物の働きの上に生きています。
細菌は人体にに有害というのは間違った見方で、人間が生きるために重要な働きをするものの方が多いとも言えます。

人体内には見事に設計された免疫システムもあります。
異物を体内から排除する精巧なシステムは、異物と出会うことで自ら学習して抗体を作るように出来ていますが、異物(細菌等)に出会わなければ対抗する力を獲得できません。
行過ぎた抗菌、消毒は病気に打ち勝つ力を弱くしていると感じます。


地球上には無限大の微生物種があり、無限大の微生物が暮らしています。
人類が滅びても、それは変わらないでしょう。
殺菌を考えるより、共生という発想が大切なのかもしれません。



日本一の巨木 北金ヶ沢のイチョウ

2009-11-25 | イチョウ巨木
深浦にある北金ヶ沢のイチョウは幹周り22m 樹高40mの日本一のイチョウです。
全樹種でも全国で4位の堂々たる巨樹です。
樹高も枝張りも立派で、何キロも離れた場所からでも確認できるほどの威容です。
これほどの巨木が黄葉している様は、ただただ感動するばかりで言葉を無くします。
一本の木が森のような迫力でした。

青森のイチョウを調べていてこれだけは見なければと考えていましたが、期待通りの素晴らしさでした。
全体の黄葉はもう少し後になるのでしょう。
今週末が見ごろになると思います。





すぐ近くにある折曽のイチョウは黄葉も終わりに近くなっていました。
この木は幹周10m以上はあるのですが、環境省のデータには記載されていません。
青森でも10位以内、全国でも50位以内になるはずの巨木ですから、今後の調査が期待されます。

イチョウの黄葉の季節は秋の終わりでした。
遠く岩木山はもう雪を冠しています。





文明の逆説

2009-11-24 | book
1976年に単行本が発行されているので、もう30年以上前の古い本なのですが、最近気になって読み返しています。
9.11以降の世界情勢は、この本の中に書かれている内容が未来を予測したかのように適切な分析なのだと思えます。

はじめてこの本を読んだ時、世界の中で豊かな経済を見せている大国は、その中に衰退の原因を内蔵させるという指摘から、それは経済的な豊かさを指すものなのかと考えていました。
資本主義経済に関わる何かがあるのだと漠然と考えていましたが、最近は少し違うように思います。
もっと根本的な何か、建国の理念である「自由」こそがそうなのではないかと感じます。


日本は戦後、かの国の圧倒的な経済力に彩られた「自由」という不思議なものに理想を見出していたのかもしれません。
その言葉と彩りにこそ全てがあると信じて追い求め続けたけれど、実はその中には目には見えない強い毒も混ざっていたのかもしれません。
今でも鮮やかに美しく見える「自由」は、静かに文明の根本を崩壊させている、そんな気がします。

文明の逆説 立花 隆




十和田市の無名のイチョウ

2009-11-22 | イチョウ巨木
環境省の巨樹データベースには所在地が記載されていませんが、十和田市には幹周8.8mの巨木もあります。
今までこれが何処にあるのかが分かりませんでした。
巨樹・巨木林データベース 青森イチョウ検索ページ4

イチョウの黄葉を見るため102号線を走っている時に、道路から鮮やかな黄色の大樹が見えたのでちょっと寄り道をしてると、とても立派な巨木であることが分かりました。
目測でも7mは軽く超えている幹周りです。
法量神社のすぐ横にあるこのイチョウは、近くに住む方に聞いても名前も無いらしいのですが、他県であれば堂々たる巨木になるでしょう。
この神社の境内には桂と思われる巨木の切り株もあり、歴史の古い神社であることが想像できます。

巨木を見て歩いていると、こんな出会いもあって楽しいものです。
このイチョウも名前をつけて大切にして欲しい素晴らしい巨樹でした。