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地域間交易の考え方

2009-08-31 | 家庭・経済
地域活性化は地域内での経済活動が活発になることです。
しかし青森県は全国でも一人当たり県民所得が少ない地域です。
地域内での循環だけではなく、他の地域からどれだけお金が入ってくるのかも大切です。

1人当たり県民所得ランキングより抜粋


この表で見ると、下から2番目だった2004年度よりも好転していますが、核燃再処理工場の試運転開始が影響していると考えられています。
新しい統計からは思っていたほどの落ち込みはないことがわかります。
ただ、新幹線開業に向けての公共投資もあり来年以降の動向は分かりません。
消費動向が左右する県内業況 (平成9年1~3月期の県内企業業況調査)青森銀行

外からお金が入るようにするためには、県内で生産された物を県外で売ることと、県外の人が県内で消費をすることです。
青森の魅力を広く知ってもらうこと、魅力ある青森の製品を作り出していくことは車の両輪のようにどちらが欠けてもいけません。
企業だけでなく個人でもできる事はたくさんあると思います。


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明るい未来

2009-08-31 | 社会
衆院選が民主党の大躍進で終わりました。
これからの日本がどう変わっていくのかはまだ未知数です。

前回の衆院選では郵政民営化が焦点でした。
特殊法人と財投の関係を断ち切るためには民営化が必要、財政赤字を減らすためには痛みに耐えることが必要という主張には納得できるものがありました。
今回の選挙では「変化」がキーワードのようですが、その変化の内容には個人個人で大きな違いがあるように感じます。

公共投資削減で地方の建設業は疲弊してます。
行き過ぎた公共投資抑制を少し緩めたほうがいいと感じている人も多いようです。
逆にもっと財政投資を抑制したほうがいいと感じている人もいるでしょう。
現状に不安を感じ少しでも変わって欲しいという感覚は同じなのですが方向性がよく見えません。
各政党から出されたマニュフェストも、どの方向に舵を切るのか基本的なスタンスは見えないままでした。

地方の政治は土建業が深く関わっています。
市町村議会の議員には土建業関係者が多く、公共事業として建設に力を入れるようになっています。
国政への関心も大切ですが地域の議会議員をどう選ぶか、その積み重ねが国の進む方向を決めていくと思います。

今回の選挙はマスコミによる与党バッシングが見られました。
マスコミは営利企業であり、不安を煽り非難をする事で自らの営利を上げています。
マスコミ情報には意図的に情報操作が加えられている事は広く知られるようになってきました。
選挙の時だけでなく、身近な地域でもどのような政治活動がなされているのか、自分の目で見て自分で考え判断する必要があります。

有権者には選ぶ責任があります。






身近にある歴史

2009-08-30 | 民俗
三沢市の家庭で保有率の高いものといえばバーベキューセットです。
春は花見で、夏は庭で、秋は野山で、バーベキューは休日の娯楽として親しまれています。
三沢市の肉屋ではバーベキューセットのレンタルもしています。
一人前1500円ぐらいから、公園などでバーベキューをする場合は指定した場所にバーベキューコンロを持ってきて炭に火を入れてくれ、終わった後に回収もしてくれます。
生ビールのサーバーもレンタルできるので手軽に楽しめる環境が整っています。

私も知人宅でバーベキューを楽しんできました。
昔の話で盛り上がり、古文書まで見せていただきました。



年配の方の話を聞くと地域の歴史を垣間見ることができます。
明治の初めに会津からやって来た会津藩士はむつ市だけでなく三沢市にも入植しています。
歴史の本の中でしか知ることのできない史実ですが、個人宅に伝わる文書は生の歴史と、其処に生きた人の人生を見せてくれます。

明治時代の文書は毛筆で書かれています。
手紙や賞状、成績表などどれも達筆で、この時代の人の教養を感じさせます。
文書を見ながら戦前の話や先祖が語っていた話なども聞くことができました。
ほんの十数年前まで冬場には馬橇が見られたこの地は、生きて歴史を語る人が大勢います。
体験として語られる話には実感があります。
ほんの数十年前の事でも、高度経済成長によって遠い昔の出来事のように感じますが、日本は急激に変化しすぎて年代ごとの感覚には大きなギャップができています。
違う年代の生い立ちを理解する事は大切だと感じます。





胃袋を掴む

2009-08-28 | 青森の味
昔見たイタリア映画で、
「男の胃袋を掴む」
という表現があったことを思い出しました。
出典はイタリアの格言だったと思っていたのですが、あまりに有名な言葉なので調べることができません。
夫を繋ぎとめるために一番有効なのは好みの味を作り出すこと、という意味だったと思います。

男性に限らず好みの味は、人を惹きつけます。
それが地域に伝わる味だった場合には、その地の名物になります。
全国にはいろいろな名物があります。

青森県では名物と言ったらリンゴでしょうか。
でもここに住んでいるとたくさんの美味しい物に出会えます。
野菜や海産物が、感動するほど美味しく感じられます。
津軽ラーメンもその一つです。

私は青森に胃袋を掴まれてしまったようです。
ここに住んで一番良いと思うのは食べ物の美味しさです。
政府白書の何処にもそんな記載はありませんが、統計には表れない地域の魅力は確かにあるのだと感じます。





地域振興とは何か

2009-08-27 | 社会
他所から青森に移り住んで最初に驚いたのが食べ物の美味しさです。
刺身にできるようなサバやサンマがごく普通に並んでいるのはカルチャーショックでした。
そして春の美しさと山野草が身近な場所に咲いていることです。
生まれて初めてザゼンソウを見たのは、車で10分程の田んぼの畦でした。
その時から青森の魅力に取り憑かれ、今に至っています。

不思議なのはこの地に住む人が青森の良さを実感していないことです。
日本中で古いしきたりや文化の残る歴史のある場所は数少なくなっていて、いつまでも残っていって欲しいと思うものがたくさんあります。
謙遜は美徳ではありますが、もっと誇ってもいいのだと感じています。
身近でありすぎてその良さを感じられないのであれば、他所から来た人やこの地から出ている人が青森の良さを語る必要があるのだと思います。

地域振興はその地に住む人が、私たちの住む場所はこんなにも素晴らしい、是非見に来て欲しいと思うことから始まると感じます。
其処に住む人が地域を愛する気持ちこそ地域振興、地域活性化の第一歩だと思うのです。




夜と霧

2009-08-26 | 人間心理
題名は知らなくても、ナチスの収容所で極限状況から自分を見失わず生還した精神科医の話といえば、思い当たる方も多いと思います。
著者のヴィクトール・フランクルはこの本の中で、
「ユーモアも自分を見失わないための魂の武器だ」
と語っています。

日常生活の中で、自分が苦しいときや周囲の状況が険悪な時など、何かジョークを考えたり話したりすることで事態が好転するのはよくあることです。
周りの人間関係に分かり合えない怖さを感じるとき、ユーモアは自分を守る鎧の役目も果たしてくれます。

笑うことは自己免疫力を向上させるそうです。
精神だけでなく肉体も、笑うことによって守られています。
物事をおもしろいと感じる感覚は、もともとの性格もありますが色々な事柄に興味や疑問を持ったり連想や空想をしたりなど、知的な自由さの上にあると感じます。

自意識が頭をもたげてくる思春期以前の子供時代に、どれだけたくさん自由に遊んだかが面白さを感じる基礎になるのかもしれません。
子供の遊びは社会性を育むだけでなく、ユーモアを介在させて生きる力も創っているのです。




焼肉定食

2009-08-25 | 子供のこと
あまり夏らしくない夏でしたが青森県内は夏休みが終わり、子供たちは学校へ行きだしました。
夏休みの終わりは宿題の追い込みが恒例ですが、子供の宿題の答え合わせは必ず笑える部分があります。
特に漢字の書き取りでは、子供らしい発想に思わず頬が緩みます。

今年笑ったのはこの二つ。

きそくを守る → 貴族を守る
俳優のえんぎ → 俳優の縁起

どちらも間違いなのですが、私だったら○を付けてあげます。
なかなか奥の深い言葉になっていてツッコミ所もありますね。

有名な話ですが、とある入学試験で

□に漢字を入れて四文字熟語にせよ
□肉□食

という問題で、答えは弱肉強食だったのですが焼肉定食と書いた学生も正解になったとか。
遊び心があっていい話だな、と思います。
登校拒否が増えている今、学校は遊び心をもう一度見直してもいいのだと感じています。
13世紀に親鸞が思ったように、子供には遊びが必要なのでしょう。

人間として喜びや面白さの感覚を持つことが生きていく上では重要かも知れません。
人間に限らず身近な動物である犬や猫を見ていても子供の間はよくじゃれ遊んでいます。
生きていくための能力は遊びの中で育つ仕組みになっています。
喜びや面白さを感じることも遊びの中にはふんだんに含まれています。

人間も動物であることに変わりはありません。




将棋の町

2009-08-24 | 青森イベント
8月22日と23日の2日間、おいらせ町の大山将棋記念館と隣接する「みなくる館」で全国将棋祭りが開催されました。
22日には地元小学生による「子ども人間将棋」やプロと子ども二人のチーム戦、23日には「大山十五世名人杯争奪将棋大会」と女流プロによる公式戦「倉敷藤花戦おいらせ対局」がありました。
そのほかプロ棋士による多面指し指導対局など、将棋一色の祭りです。

毎年盛り上がるのは「大山十五世名人杯争奪将棋大会」です。
北東北の将棋好きが、大人から子どもまで百数十名が参加する将棋大会は壮観です。
子どもの部、無段の部、有段の部二段以下、三段以上とクラス分けされていて、各クラス優勝者には昇段免状が贈呈されるので、参加する方々は真剣です。


将棋は楽しいゲームです。
頭の中で駒の動きが見え出し将棋の世界に没入する感覚は、次元の違う場所に迷い込んだかのよう。
残念なのは、初めから楽しいわけではない事です。
ある程度は定跡を覚え、何手か先を読めるようになってからでないとこの感覚は解りません。

将棋教室で将棋を習う子ども達は飛ぶように上達します。
子どもらしく楽しいゲームに熱中できるからなのでしょうか。
未来のプロ棋士もこの中から生まれるかもしれません。


青森県代表の座を争う二人の感想戦。



津軽の神様 岩木山神社

2009-08-23 | 名所 旧跡
津軽といえば岩木山。
弘前市にある岩木山神社は岩木山そのものを祭る神社です。
参道入り口に立つと、天気のいい日には本殿の後ろに岩木山が望めます。





雪の多い岩木山麓には豊富な湧き水があります。
本殿横にある手水も湧き水で、岩木山神社の境内を流れています。
湿度の高い境内は苔が広がり緑の絨毯を敷いたよう。

神社仏閣の苔は趣があって美しいものです。
長い歴史まで想像できてしまう不思議さがあります。
「苔むした」といえば古い物の形容にも使われます。

天候不順で山野草はあまり綺麗ではなかった今年の夏ですが、苔は例年より綺麗です。
林檎も色づく季節になってきました。
もう秋はすぐそこです。






楽しい農家

2009-08-22 | 民俗
私の母は農家の長女でした。
母の子供の頃の話はとてもおもしろくて聞くのが楽しみです。

新潟の山の中で、冬の雪がどんなにたくさん積もったのかは「二階の窓から出入りした」と言っていますが、ちょっと想像がつきません。
集落では大きい家だったらしく、瞽女(ごぜ)の宿にもなっていたそうです。
瞽女 - Wikipedia


お爺さんとお婆さんがいて、ドブロクが好きだったのでよく作った。官憲の取締りがありそうなときは山の中の何箇所かに隠していた。匂いでバレるから。
お婆さんの方が酒が強くて、いつも食事時に大きなどんぶりで飲んでいた。

そんな話を今でも楽しそうにします。
ドブロクの作り方は母から習いました。
糠漬けの作り方も仕込まれました。いろいろな手仕事も。

農家に伝わる生活の技術はたくさんあります。
しかし機械化や消費社会への変化で多くのことが忘れ去られようとしています。
生活をより豊かに楽しむための知識として残っていって欲しいのですが。



青森県の県内総生産に占める農業生産は4%(平成17年度)
農業県といわれる青森でも、農業は大きな産業ではなくなっています。