「昇天の氷柱」はエベレストに逝った加藤保男氏のメモリアルルートで初登は溝渕、廣川両氏である。会の味噌っかす会員と言えども登りたいルートの1本であった、完登出来て感無量です
。
1P目 Shuklaリード 狭いチムニーの中でアックスを振り上げると岩に当たってしまい中々刺さらず苦労した
、チムニー内の氷は薄かった。
リーシュレスフリー
2P目 Sさんリード 行き成り超激薄氷の為右側の岩から取り付き氷へ、特に困難な箇所は無かった。
3P目 Shuklaリード 写真では幅広く凍っている様に見えるが左半分はスカ氷の為全然使えず、右半分もツララの集合体みたいでアックスを打つとゴソっと氷が落ちる。
最初はリーシュレスで登っていたが余りの氷の悪さに(落ちたらスクリューがャ塔ン抜けそう
)格好なんてつけてられないので途中から左だけリーシュを付け氷の厚い所を探しながらフィフィを鰍ッてスクリューを打った。今まで登ったアイスの中で一番氷結状態が悪かった(アドレナリン出まくり~
)
右側壁にハンガーボルトが有ったが遠くて届かず1箇所使用したのみ、左側壁には腐ったハーケンが沢山有ったが当然使う気にはならなかった。
4P目 Sさんリード 3P目より氷は厚いので精神的には楽だが凍っていると言うよりへばり付いている感じ、幅が狭いので窮屈だけどチビはこういう時に有利。笠状氷は右から、クラックにトルキング後アックスを右上部の氷に打ち込んで足は右壁へステミング、乗っ越しムーブに入ろうとしたのだがSさんが回収出来なかった残置アブミが邪魔をして上手く登れない。仕方なくA0、折角MIXの真似事が出来ると思ったのに、も~
。笠状氷は薄いので左足をソッと置いただけにした、後は傾斜も緩み潅木の終了点へ。
それにしても一日風が強く4P目ではゴォーゴォーと山全体が唸っていて山の神が怒っているのかなと思ってしまった程でした。
登攀時間は4時間20分位。
今回のギア*左ノミック、右クォーク、ランボーモノ、スクリュー10~19cm各種
1P目
2P目 3P目
4P目