奈良の朝は3.7℃と暖かく、雲の隙間からの陽差しですが、午後1時半過ぎに
13.6℃迄上がり、3月中旬の春の陽気の一日になりました。
11:40、10.2℃、50%
この暖かさで、小庭ではやっと「枝垂れ白梅」の蕾が開きだした。
こんな句が浮かびます。
『梅一輪 一輪ほどの 暖かさ』 嵐雪
句集「玄峰集」の「庭の巻」、前書きに 「寒梅」とあり、
春の句ではなく「晩冬」になる。
詠まれたのは「松尾芭蕉」の高弟・芭蕉十哲の俳諧師『服部嵐雪』です。
芭蕉は彼を評し「からびたる事、嵐雪に及ばず」と・・・
芭蕉没後は「宝井其角」と江戸の俳壇を二分し、「雪門」を率いた。
「梅に鶯」で、「初鳴き」を詠んだ句は
『うぐひすに ほうと息する 朝(あした)哉』 嵐雪
意味)初鳴きで上手に鳴いており、感心してほうと息をしてしまった朝と。
連れ合いは、お稽古の菓子に『鶯餅』を出したようで、思い出したかのように
昨年は早かったのに、今年の「初鳴き」はいつになるのでしょうかと
話が出て、少し窓を開けていたようだが・・・
最後の大炉なので、火力が強く、程よい暖かさだったようだ。