カメラを片手に

「桶屋と徳川家康」の話、関連性のある寺は

暖かかった昨日は暦の上では「大雪」、今日も朝は2.4℃迄冷え込んだが、
穏やかな晴天で、日中は15.3℃を迄上がり暖かな一日に。
なお明日明後日はもっと気温が上がり、20度近くなるらしい。
暖冬との予測通りか?
      12時、13.0℃、40%

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はツバキ科の「チャ・茶
中国・ベトナム(中国種)やインド(アッサム種)が原産の常緑性小高木で、
10月〜12月にかけ白い花を咲かせるお茶の原料として知られる植物です。
葉をどのように乾燥させるかで「煎茶」「ほうじ茶」「緑茶」「紅茶」
「烏龍茶」等に分けられます。
花言葉は下をむきうつむき気味に咲くことから、恥じらいをもっているように
愛らしく見えることから「追憶」と。
      

今日のお話は、徳川家康ゆかりの寺の話です。
関ケ原の合戦後、徳川家康が江戸幕府を開き、1614年大坂の陣を迎え、木津
の戦いで真田幸村に大敗を喫し、徳川家康70歳は奈良まで逃げ込まれた。
その折、奈良地域には「桶屋と徳川家康」のお話が伝えられています。

"漢國神社の前で、桶屋が桶をなおしていると、周りが騒がしくなり
 戸を叩く音がし開けば、真っ青な顔の鎧武者とおぶされた武者でした。
 「その桶に、この殿を隠してはくれぬか」と
 驚くも桶の中に入れ、何食わぬ顔をして、桶の修理に戻りました。

 漢國神社の前まで追ってきた幸村、このことで家康の気配を見失った。
 だが桶の中から出た家康、再び幸村に見つかり
 春日大社の本殿の中に隠れた。
 幸村は境内の祠を三つまで槍で突き、四つ目を突こうとしたところ、
 本殿だったので遠慮して立ち去り、九死に一生を得ることができたと。"

大坂の陣を終え、世の中は徳川の天下となり、家康は命を助けてくれた桶屋に
沢山の褒美を与え、漢國神社に自らの鎧「茶糸威胴丸(ちゃいとおどしどうまる)具足
 ・(奈良国立博物館に展示)」を奉納した。
また春日大社には二万五千石の社領を与え、徳川が保護することになる。


漢國神社近くにも、家康の縁があるとされる寺が二つあります。
1622(元和8)年の開創 「山の寺念佛寺」あり、葵の紋が山門に掛かっている。
大旦那だった松平定勝(家康の異父弟)の墓と伝わる供養碑がある。
なぜ建てられたかは不明だが・・・家康との関連性があるのかも

もう一つは、紫雲山・家康「西照寺」といい、現在は三条通から北へ入った
今辻子町にある小さなお寺です。
家康の位牌を安置し、かつては家康を祭る「東照宮御廟屋(みたまや)」があり、
厨子の中に位牌を納められていた。
      家康公の位牌(パンフより)

幕末の奈良奉行、川路聖謨(としあきら)をはじめ、幕府から任じられた歴代の
奈良奉行は真っ先に同寺を参詣したという。 
      

西大寺の鎌倉時代の叡尊上人が下三条に開基した草庵「禅松庵」がはじまり、
1556年のこと、中興の祖・栄誉良阿上人(今川義元の子)が曼荼羅を庭の松に
かけて講を開けば、三笠山より光明の雲が紫に輝いて松を照らしたことで、
興福寺別当・一乗院三十三世より「西照寺」の寺号を賜る。
その後浄土宗に改め、現在地に諸堂を建立したとされる。
江戸時代は幕府の帰依も深かったが、廃仏毀釈等で寺地は狭まった。


本尊は「腹帯阿弥陀如来」、義仲の母「栄松院」が安産守護を念じて造立。
高さ97㎝、平安時代藤原期の作風があるが、正式な年代は不明
なお栄松院は婦人薬の製造を始め、奈良町にある菊岡漢方薬店に伝承される。
      パンフより

境内には家康の墓碑〔建立は元治年間(1864〜65年)〕とされ、明治期、何故か
墓石は寺内の地中に埋められ、昭和30年代の初めごろに掘り起こされ、現在地
に移された。 パンフより

その左に「百萬供養塔」がある。
観阿弥の能楽「百萬」の主人公、伝説の女曲舞師「百萬」の供養塔です。
元は春日大社の巫女、男児「十萬」があり、西大寺の念仏会に参拝したとき、
我が子を見失い、狂女となり必死に求め歩き、京都嵯峨「清凉寺」でやっと
巡り合い、仲良く暮らしたと。
その後十萬は唐招提寺の道御上人や清凉寺の十萬上人になられたとも・・・

お隣は「開化天皇 春日率川坂上陵」ですが、行き止まりで三条通から参拝を
      

古事記や日本書紀に事績が記されない「欠史八代」最後の帝、第9代開化天皇
即位51歳、在位60年、宝算111歳とされ、現実的ではないようですが・・・
ただ平城京造成時に壊されなかった3つの御陵の一つです。
それほど、大事な御陵だったのかもしれませんね。

 
観光客も訪れても、柵であまり見えず、不思議がっていたのが印象的!!

奈良も奈良時代だけでなく、近世にも深い歴史をもつ街だったのですね。

西照寺の門前の掲示板に「和顔愛語・わげんあいご」
      

今年の輝け!お寺の掲示板大賞2023は、妙円寺(日蓮宗・東京都) で撮影
ことばだけ立派な者は敵である」 釈尊

この言葉で、うろたえる政治家もおられるかな?



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