ボジョレー・ヌーヴォー解禁された今朝の奈良の最低気温は5.6℃、朝から晩
秋の穏やかな天候で、午後1時半の17.8℃が最高気温で平年並みでしょう。
だが天候は下り坂、夜遅くには前線の通過に伴い雨が降り始め、明日昼まで
続くようだ。土曜日は初冬へ戻りそう。
12時半、16.4℃、52%
遅れていた奈良の紅葉も、春日奥山では桜は終わり、広葉樹が色付く。
若草山では芝の紅葉?いや増えだした外来種のナンキンハゼのようだ。
そして観光客も一重目の丘で遊んでいる
さて110年前1913年のこの日、フランスの作家「マルセル・プルースト」の
長編小説『失われた時を求めて À la recherche du temps perdu 』第1巻が刊行
された日です。外部の騒音を遮るため、コルク張りにした部屋に閉じこもり
書き続けて、42歳の1913年11月に第1篇『スワン家のほうへ』を自費出版に
こぎつけている。
当初3篇の予定が第一次世界大戦による出版の中断もあり、さらに新たな要素
を加え、この作品を自ら"中世の大聖堂"と述べたように改稿を続けて長大化
することになる。
51歳の没時まで執筆校正したのは5篇途中とのことで、未完だったのを弟など
が遺稿を整理して、7篇の大作として刊行したが、真の意味では未完ですね。
この大作の長さはフランス語の原文にして3000頁以上、日本語訳では400字詰
め原稿用紙10,000枚にも及び「最も長い小説」としてギネス認定されている
ただ1つの文章も非常に息が長く、メタファーの多い文体となっていると。
我はあまり触手が・・・。
散歩の途中、中国原産で平安時代に渡来したとされる真っ赤な「ボケ・木瓜」
の花が咲いていた。
通常は四季咲きなどもあり、11月から咲くものは「カンボケ・寒木瓜」と
呼ばれているようだが・・・
現在ボケと呼ぶ血筋は複雑で、日本自生「クサボケ」と中国原産「カラボケ」
やチョウセンボケ、マボケなどで、江戸時代に盛んに品種改良され、近年は
ヨーロッパからの園芸種も入ってきている。
そのため花の色や形にバリエーションがあり、200種類以上の品種がある。
花の咲く時期によって、四季咲き、寒咲き、早咲き、中咲き、晩咲きの5種に
分類し、11月~3月まで様々な品種の花を楽しめるとのこと。
カンボケ・寒木瓜の赤さを詠んだ句を紹介します。
『寒木瓜の赤さ人間嫌ひ栖む』 内藤吐天
『寒木瓜の赤さ褒貶定まらぬ』 石塚友二