懐かしさに聞き入っていましたが、天気予報は昼過ぎから雨と。
早くなったのか、9時過ぎからぽつりと、やがて本降りに。
7:20
秋篠寺の続きです。
本堂の西側に、一段上がったところに、開山堂の奥に霊堂があるのですが、
もう一ついままでの質素なお堂に比べ、唐破風や透かし彫りなどが施された建物、
大元堂
「大元堂」で一般には一年に一回、6月6日結縁開扉時に開扉され、別尊となる
秘仏の木造「大元帥明王」立像(鎌倉時代)さまです。
火焔が立ち、六本の手をもたれ、体に蛇が巻き付き、お顔は怒りを表す忿怒像で、
彫像としては珍しく、真言密教寺院であったことを示します。
実は5月5日の護摩法要でも開扉されるが非公開で、6月6日は2・3時間待ちも。
6発6日だけもう一つ、「香水閣」で本堂東側、東門近くにある井戸に。
香水閣
平安時代の初め、僧常暁が当時の閼伽井(あかい)の水面に映る自らの影の背後に
忿怒の大元帥明王像を観、奇異に感じて図絵して身に帯び入唐されたおり、
大元帥明王の法を感得したという機縁により、明治4年まで毎年1月7日に、
禁裏ご香水所として献泉の儀を務められ、いまでも6月6日にだけご香水が振る舞われます。
なお閼伽井は東大寺二月堂が有名ですが、
2018.3.9東大寺閼伽井
閼伽(あか)とは、古くインドでは来客に対し足をそそぐための水と食事の後、
口をすすぐための水が用意されたことが仏教に取り入れられ、
仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつになります。
サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で、功徳水(くどくすい)と訳される。
本堂からも北側に十三重の石塔が、末法思想や浄土信仰を考慮した供養塔なのでしょうか。
一番高い石塔としては、宇治の浮島の十三重の塔といわれております。
2018.8.21
奈良にも多くの十三重の石塔がありますが、今の季節は『般若寺』がお勧めです。
般若寺2007.10.15
十三重の石塔の前に、忠魂碑と壊れかけた覆屋の中に二体の役行者石像があり、
向って右側は足元に前鬼・後鬼が半肉彫され、室町時代後期 天文十五年 1546年、花崗岩
左側は、同じ花崗岩で江戸時代、「大峯山 三十三度 源兵衛」との刻が
鐘楼に脇には白壁と柿がなっており、会津八一の歌を思いだしますね。
三首読まれたうちの第二首
「まばら なる たけ の かなた の しろかべ に
しだれて あかき かき の み の かず 」
そうでした。秋篠寺には歌碑が三基あるはず、会津八一は前回紹介しており、
残り二つを探さなければ。
(続く)
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