
奥多摩湖(小河内ダム)は東京都民の水源であり、東京都水道局が管理している。
この下流にいくつかある発電所が東京都交通局の事業であることを初めて知った。

鳩ノ巣からの遊歩道の途中にある白丸ダムは、発電のための水量を調整する施設らしい。
ダムから下流を眺めると流れとは逆の傾斜で階段のようなものが見える。
これは平成14年3月に完成した一部トンネル式の魚道で、魚の遡上を助ける。
魚道落差27m、魚道延長332m(トンネル区間125m)
階段の一番上から左へ折り返しトンネルを通ってダムの上部へ出る。

いろんな魚道形式は知らないけれど、
ここの開水路部では急勾配に対応でき、魚に負担をかけない階段式の「アイスハーバー型魚道」、
トンネル部では「潜孔型魚道」と2つの形式が採用されているそうだ。
トンネルの中には、暗いところに入った魚が戸惑わないように照明が設けられている。
このあたりのところを見学したいと施設入り口に行くと「月曜日休館」とのことで残念であった。

奥多摩駅の近くにある奥氷川神社は
さいたま市の大宮氷川神社、所沢市の中氷川神社とならび「武蔵三氷川」神社のひとつだ。
小さな境内だが、この三本杉が目立つ。
幹囲7.36m、高さは49.3mあり高さ3mあたりのところで三本に分岐している。
分岐しているのか三本の根元が合着したのか・・?

氷川渓谷のあたりで、日原川が多摩川に合流する。
水の色を比較すると多摩川のほうが白濁しているようだ。
上流の奥多摩湖から放流される水が白濁する成分を含んでいるのだろう。

このあたりは石灰石が多く、渓谷の風景と対照的なこんな工場もある。
青梅線の御嶽から奥多摩の間は石灰石輸送のために昭和19年に敷設された。

せっかく来たので奥多摩湖までバスで往復した。
若いころ小河内ダムが出来て感心したものだが、その後あちこちに大きいダムが出来て
堤高さ、貯水容量その他のランキングは上位を譲った。
奥多摩湖は湖畔をぐるっと回れる散策路がある。
今回はさわりだけ歩いたが、春の季節にでもゆっくり歩いてみたいと思った。

メタセコイアはスギ科だけど、このように紅葉してやがて落葉する。

氷川渓谷に戻って、近くの温泉に入って帰ろうと思ったら、
どこも「月曜日休業」とのことで、これも残念だった。