今日は大きなぼたん雪が降った金沢です。
郊外では積雪も増えてきました。
帯状疱疹にかかってしまい家の中、
頭痛がひどいので頓服を飲みながら経過を過ごしています。
ということで、先日読んだ本の紹介を。
木内みどりさん、惹かれるように手にとった木内さんの一冊目の本が「あかるい死にかた」でした。読んでいて、木内さんの感じていることに共感できることが多かった。それもそのはずで親しみを感じていたのは、みどりさんが立ち上げた「自由なラジオ」を聞いていたし、その前身の「ラジオフォーラム」も聞いていました。原発事故が起きてから本当の情報を探してたどり着いたのが小出裕章さん、私も尊敬する方です。木内さんも同様だったようで、その小出裕章さんをゲストに招いて何度も放送をしてくれました。そんな好印象の木内さんでしたが、この本で木内さんのメッセージや生きる姿をはっきりと知ることができました。
そして、2冊目に手にとったのがこの「またね。」。
出張先の広島で突然亡くなられたようですが、本人はそれを予感していた感もあり、心のままに正直に真っ直ぐに行動された途上のことでした、それは見事というしかないような。「またね。」では原発事故が起こってから、みどりさんはずっと発熱中!どうにかして危険な原発・核をストップさせたいと熱心に活動を始めます。福一の事故のあったあのあと、国民の多くが原発反対を表明した。ところが現在はまた危険極まりない原発を稼働させ続けている。この地震国に、原発との共存は命にとってあまりにも危険すぎます。それでも原発にしがみつくこの国のエネルギー政策はほんとうに愚かでみっともない。この本の中で小出裕章さんは、「日本では原子力は「国策民営」と言われ、国が大本になって旗を振りました。その周りには電力会社、巨大原子力産業、ゼネコン、中小零細企業、マスコミ、教育が集まり、一体となって原子力は安全だと言ってきました。原発を押し付けられようとし、巨大な力に押しつぶされそうになった住民は、裁判にすがりました。しかし、司法は、原発は行政の専門技術的裁量だとして、住民を切り捨て、原子力の推進に加担しました。彼らは時に「原子力ムラ」と呼ばれてきました。でもフクシマ事故が起こり、原発は安全ではなく、「原子力ムラ」が言ってきたことが嘘だったことが事実として示されました」
「みどりさんは、そのことに気づいてくれました。そして、気づいて以降は、彼女おができることは何でもするとして、原子力を廃絶させるために全力を傾けてくれました」と書かれています。
木内みどりさんのこの本2冊を友人たちにも紹介しました。
最近読んだ本の中ではとても心に残った本でした。
友人たちは図書館で借りて読んでくれているようです。
能登半島地震が示すように日本はどこで地震が起きてもおかしくはない地震国。
その上に立つ原発がどれだけ危険なものか子どもでもわかる判断を
この国はしたくないようです。人の命、野生に生きる命たち、
そんな命を脅かす存在は、あまりに危険すぎます。
みどりさんの真っすぐさが未来を示してくれているようです。