最初の写真は門脇から北上川に突き当たる場所の防潮堤。 次の写真は新しい野蒜駅の前の防潮堤です。
川も海も全然見えません。本当は野蒜海岸付近はこんなに美しい風景!!
北上川も、私たちが知っているのは、小学校の写生会で川べりに出かけて見た、あの船が泊まっている景色。
もうそんなことはできないのかなあ...。
昨年、気仙沼でできた防潮堤についての問題があった。
県が造った防潮堤の高さが予定より20㎝ほど高かったのだ。気仙沼の住民は予定通りの高さに直すよう要求したが、県は造り直しはできないと回答し、結局宅地等の陸地の方をかさ上げするという方法を提案した。
まだ、決着はついていなかっただろうか?
なんとも、間抜けな話だ。なにしろ防潮堤を計画する段階だけでも、景観が損なわれるとか、様々な意見が出されていたのだ。
それがよりによって予定よりさらに高くなるなんて!
震災直後に、知り合いの方から聞いた話があった。その方の身内の方で三陸だったかの防潮堤の設計をした方がいらしたが、東日本大震災の大津波で防潮堤が破壊されたことを聞き、ショックを受け、その後亡くなられたとのことだった。
絶対に壊れるはずがないと信じていたようだったとのことだった。
でも、まさか東日本大震災のような大きな地震の津波を予想していただろうか?
子どものころ、家族でよく野蒜海岸に海水浴に行きました。
あの高いコンクリートの堤?の上を歩きながら、海の様子を見ながら胸を弾ませたものです。
「どうしてこんな大きな壁のようなものがあるのだろう?」と思いながらも楽しい道のりでした。
でも、あの防潮堤も徹底的に破壊され簡単に乗り越えられてしまったのですよね。
そんなことが起こるなんて想像もしなかったことが起きたのです。
この頃、世界的に地震や火災、水害等次々におきるので、今では「大きな災害は起きませんように」と祈る気持ちがありますが、何が起こるかは分からないという気持ちもあります。
今までよりも高い防潮堤を造ったから安全と思い切ることもできません。
でも、門脇からのあの上の写真のような防潮堤を目にして、「どうしてこんな所に大きな壁があるの?」という誰かの疑問に答えるたびに、東日本大震災や大津波のことが話題にのぼることは良いことなのかなあ...。
大自然と人間の共生...難しい課題ではありますがより良い方法を見つけなければならないのでしょうね。
下の写真は、今年の南浜町や門脇の様子です。
下は北上川沿いの風景です。左に見えるのは、工事途中の防潮堤かな?
だんだん景色が変わっていきますね。
阪神大震災から24年がたって、若者への防災教育が進んでいる様子がテレビで放送されていました。
防潮堤より若者への防災教育、どう長く確実につなぐか、それが大切ですね。
やはり、いざという時の心構えが住人全体に浸透していることがとても重要なのですね。
「つなみてんでんこ」の教えを国民全体が知っている簡単な歌にでもできないものでしょうか。替え歌でも良いので、楽しく遊びながら歌えるような...