メロリンさんからお便りが届きました。もう少し前にいただいたのですが、肉筆だったので、UPするのが遅くなってしまいました。
以下、紹介いたします。
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メロリンさんからのお便り2
「この度の旅 ― 黄金の風― 」
車好きの人にはたまらなく楽しいスポット。
今、道の駅や高速道路のSA,PAが旬のようです。特に温泉付きであったり、近くに温泉場があればキャンパーの穴場となります。
石巻市には、全国的にも有数の五つ星の道の駅があります。石巻の人ならよくご存じの道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」です。
温泉「ふたごの湯」つきで足湯もあります。
直売所の品揃えは豊富で石巻の農産物や水産加工品がたくさん並んでいます。
コンビニもあり、ここでいつの日にか車中泊をしてみたい、自然とふれ合い、たっぷりと温泉に浸かり車中で一夜を明かし、夜明けと共に目覚めてみたい。
我が家は地球。どこでも我が家の気分。夏には最適でしょう。
どんなにか清々しいことでしょう。
でも、現実にはどんなものでしょうか。
9月の連休に、山梨県にある道の駅「なるさわ」で、ある風景を見ました。広い駐車場の片隅に普通自家用車を防御にしてテントを張る若者達を見かけました。
夕食はバーベキューを楽しみワイワイ。
地面がコンクリートなのでテントに安心して眠る為には風の弱い日に限ります。
夜中にバックしてくる車にも気をつけなければなりません。少しばかり見ていて心配になりました。
私事、8月初旬、弘前周辺を観光しました。
その時に立ち寄ったのは、道の駅「ひろさき」です。
道路を隔てて斜め向かいに温泉浴場「花の湯」がありセットで癒しの場になっています。大型トラックもちらほら。ここで一休み。
夕方、弘南鉄道大鰐線の無人駅「石川」から弘前中央駅へと向かいました。切符は車内販売(笑)。弘前中央駅から徒歩2分程で、ねぶた会場に着き、沿道の人混みに紛れました。
お祭り屋台で飲み物とおつまみを購入し、日暮れを待つのも楽しいひと時でした。
辺りが暗くなり、いよいよねぶたが始まりました。向こうのビルの街角から来た、来た。
各町内会の扇型の山車がにぎやかに練り歩く。大太鼓・子太鼓のリズムに合わせて独特の掛け声が勇ましい。各幼稚園の稚児ねぶたも又かわいらしかった。大人の声に混じって一丁前に大きな声でかわいらしい。ついつい孫を見る目になり涙がにじむ。(涙腺が緩いのだと思います。)
弘前弁の人達に囲まれて石巻弁をわざと使い、ねぶたの夜をたっぷりと堪能しました。
帰り際に
「この次は是非青森ねぶたを見だほいいよ。」
と言われました。また、ぜんぜん違うそうです。どう違うのかな?
翌日は、弘前公園を散策して運動不足を解消しました。季節はずれの桜並木を歩き、本丸の天守閣移設工事を見学しました。土台の石垣が崩れ始めてきた為に、上部の天守閣を移動させて石垣の修理をするそうです。大工事です。
古(いにしえ)の時空を超えて、現代の職人達の腕の見せどころ。
「職人さん、頑張ってください。」
つくづく職人さんに頭が下がります。
その後、そこから東方へ車で20分走り、田舎館村の田んぼアートへ行きました。
第一会場は田舎館村役場の3階建て庁舎。
地元の人と共に列の最後尾に並び1時間半かかりました。やっと自分の番が回ってきて、見たのはたったの5分。エレベーターで3階に上がり、そこから階段を登って庁舎の櫓(やぐら)の上へ。つまり、4階の高さから道路を隔てた向こう側の田んぼアートをパノラマ展望のように見下ろす仕組みになっていました。
今年の作品はクラークゲーブルとビビアンリーの「風とともに去りぬ」遠近法が見事に成功し、実った稲穂が描いた絵とは思えない出来栄えです。しかも立体的。この繊細な作品を完成させたアーティストは農協婦人部の方たちです。「晴天の霹靂」の文字はお米の宣伝でした。(上記 写真)
第二会場「スターウォーズ」は時間の都合であきらめて帰りました。パンフレットの写真を見て想像して満足しました。
この度の旅を終えて改めて気づいたことがあります。
それは、石巻のことです。
石巻は東に金華山が控え、島全体が黄金山神社の神域となっています。
つまり、石巻には常に東から黄金の風が吹いている。ではないですか。
黄金の風に吹かれて石巻の人は毎日黄金の空気を吸っていると言っても過言ではない。
ここだけのお話ですが、このようなファンタスティックなお話は秘めやかにこっそりと、ここだけで語りたいのですが…。
黄金の風と黄金の空気、このイメージを1秒でも石巻の人は心に描いてみてはいかがなものでしょう。
「今吸っている空気は黄金色だぞ。魚臭かろうが、パルプ臭かろうが、無料で黄金の空気を吸っているんだよ。石巻の人は。なにしろ、この命は黄金の宝。命あってこそ黄金の空気が吸える。」
石巻で生まれた人、石巻で育った人。石巻に住んでいる人。
これは価値あるイメージトレーニング。
知らず知らずのうちに黄金の風に吹かれて、だから石巻の人は根っこが明るいのかもしれない。
がんばろう石巻。ややっとここまできたね。
あともう少しと思いながらがんばりましょう。皆で共に生きましょう。
金華山の黄金山神社様、いつも石巻に東の風をありがとうございます。
2礼、 2拍手、 1礼
ここで一句
東より 黄金の風吹く 石巻
テント張り 自宅がないと 難民か
地球人 同じ人間 どこ違う
やさしかれ 皆人間 やさしかれ
それでは、さようなら。
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メロリンさん、楽しいお便りありがとう!復興しつつある東北等を旅しながら、石巻の良さを再発見したような印象を受けました。
「風と共に去りぬ」の絵と「晴天の霹靂」とは何だろうと思ったけど、イネで描いているとは、これこそ晴天の霹靂ですね。すごいねえ。お米、食べてみたいな、おいしそう!
また、青森は「ねぶた」だけど、弘前は「ねぷた」でしたよね。呼び方から違う。
できるまでの苦労がしのばれます。驚きました!