腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

私以外でメトロポリタン美術館へ

2010年04月01日 11時35分24秒 | 日記
 本日、かなり悔しい(!?)ことがあった。

 なんと、なんと、私を差し置いて、妻と子供たちだけでメトロポリタン美術館に行ったというではないか。日本では私抜きで外出することなど皆無であった妻がよりによってニューヨークで美術館巡りだなんてにわかに信じがたいことである。私が週末に、美術館巡りをしようと提案してもことごとく拒否してきた妻、子供たちだったはずなのに。
 
 タネを明かすと、妻が同じアパートの住人であるイタリア系の御婦人と友人となり、その方にメトロポリタン美術館に連れて行っていただいたとのこと。この方は、日本文化に強い関心を持っておられるらしく、妻が金閣寺の写真を見せると「ムロマチジダイ」との単語が出てくるぐらいの日本贔屓のようである。
 知らぬ間に、妻はアメリカ人の方とも交流を深めているようである。今回の御婦人のような白人の方だけでなく、黒人の方とも友人になってなりブルックリンの自宅に私も含めて招待していただけるらしい。妻から話を聞いていて、妻の武器は「日本食の手料理」と見た。これには、日本文化に興味を持っているアメリカ人は大感激してくれるらしい。

 自分は仕事上に付き合いだけでなかなか本当の意味でアメリカ人と深い交流を持つことができないでいるので、今回ばかりは少し悔しいが、同時にとても嬉しい気分になった。
 一年前は、ほとんど一言も英語を話せなった妻が、今日は5時間以上もアメリカ人と一緒にいて話しつづけたとのこと。
 
 何歳になっても人は成長できるようである。
 
 そして、このような機会を作るきっかけとなる素晴らしい日本文化を築いてくれた先達に感謝、感謝。
 

 
写真は本文とは関係なく、ミッドタンンのグランドセントラル駅付近から見たクライスラービルである。