奈良・吉野 ブラタモリ 2023.9
日本人は花と言えば桜をイメージするのです。
その桜の名所として吉野は古来より全国に知れ渡っています。
吉野の桜の由来は、修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が、修行によって日本独自の仏である金剛蔵王権現を祈りだした時、
その姿をヤマザクラの木で刻みお祀りしたことに始まると云われています。
Sergio Leone Suite: Deborah's Theme from "Once Upon a Time in America"
金峯山寺(きんぷせんじ)
「サクラ」という名前の由来が「早苗(稲の神)」のサ、「座(くら:座まします)」のクラであるとして、桜が神さまの宿る木と考えられたためと言われています。
カギは北斜面!山の地質と参詣道の向き…桜の名所は偶然が生んだ?
片岩は風化すると層が緩んですき間ができます。
そのすき間に雨などの水分がたまり、植物はこのすき間に根を伸ばして、水分を得ることができるのです。
吉野山で北斜面の方に桜が多く分布するのは、北向きの方が保水性が良いためです。
西行(1118〜1190)→ 吉野に3年滞在
「ねがわくは/花の下にて春死なん/その如月の/望月のころ」
(望月=満月、2月15日(満月の日)はお釈迦様の命日)
西行はこの歌を詠んだ翌年の2月16日に亡くなり、願いをかなえた形となる
吉野の桜は約1300年前、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が山桜の木にご本尊蔵王権現(ざおうごんげん)を刻んだことから、
御神木として崇められ、祈りを込めて植えられてきたと伝えられています。
そして、そこに住む人々が代々、大切に守ってきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます